やったー! ついに実り始めた!

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三宅島でついにイタリアのトマトが実り始めました!
火山灰土が好きなイタリアのサンマルツアーノ種。
もしや三宅島で栽培可能では? と思い始めて十余年。
今年の春から、民間では菊地農園さんと
公では島しょ農林水産総合センターさんに実験栽培のお願いをしていたのですが、
ほら! こんなにも鈴なりです。しかも赤くなりだした!
(写真は農林水産総合センター 三宅事業所)

農園でもセンターさんでも、今のところ順調に成長しているようです。
明日葉、果物、花卉(かき)。
これが三宅島の農業の三大柱ですが、
ボクはそこにこのトマトを加え、
本当の調理用トマトの味とともに、
復興に向かうこの火山島のポテンシャルを広めたいと思っています。

販路開拓は来年から。
それより今年はこのトマトたちがおいしく育ってくれることを祈ります。
島のみなさんとの収穫祭がとてもとても楽しみです!

でも、これからの猛暑と湿気が大敵!
まだまだ油断はできませんね。

海を越えてトロフィー届く!

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こんちは。ドリです。
昨夜、フランスからDOMITYS文学賞のトロフィーが届きました。透明な、アクリルボードの楯です。

今回の受賞、ようやく色々わかってきて、ノミネートにはアカデミー・フランセーズ(フランス学士院)の人気作家アミン・マアルーフさんもいらしたということです。彼の前任はクロード・レヴィ=ストロースさんだと考えると、ボクにとっては、ほとんどもうどっきりカメラの世界です。

すでにたくさんお祝いの言葉をいただいていますので、初めてアジアにやってきたこのトロフィーを観ていただくだけでけっこうです。喜びをともに! そして今日は原宿クロコダイルで久々フルメイクのライブです。

空の色は変わらずとも。

ニューヨークのツインタワーに旅客機が突っ込んだ時、空はとても青かった。
広島上空で原爆が炸裂した時も、空はとても青かった、と訊く。
治安維持法が施行されたのち、検挙された人々の頭上もきっと青かった。
大杉栄が愛人や子供と虐殺された日、空は何色だったのだろう。

空の色は変わらずとも、風のささやきは変わらずとも、
歴史は常に動いていて、
それは多くの場合、だれかの欲望から始まる。

共謀罪が成立しましたね。
なにかをしでかさなければ検挙の対象とならなかった日本の法の概念が、
大きく大きく変わった日の青空が目の前にあります。

犯罪組織の一員でなければ対象にはならないのだから、とコメントを下さった方もいたが、
ここに来て、政府の答弁が変わったことを注視しなければいけないよ。
犯罪組織の周辺者にも適用される、と言葉が変わった。

なんだ、周辺者って?
道交法違反までを犯罪の範疇に入れるなら、
辺野古に基地をつくらないでと座り込む人たちをこれで一網打尽にできるようになった。

見てきたことから、最悪の想像まで、
考えて語るのがボクのような者のなりわいであり、生き方です。
権力が暴走しだしている場合(というか、すでにかなり暴走していますが)
どんなことが起き得るのかも、その可能性のなかで話します。

数日前、共謀罪について語りました。
興味がある方は、ここをクリックして下さい。

初めて文学賞をいただきました。

フランスの本屋_convert_20170608143546

フランスのDOMITYSという文学賞を『あん』(仏語タイトル『Les délices de Tokyo』)が受賞しました。
あまり知られていない文学賞ですね。
フランス中の老人ホームの読書クラブと評論家、書店員が投票によって選出する賞でして、
最終5冊の候補から、
なんと46%という得票率で受賞しました。

日本人にとってはまったく無名の賞でありますが、
この賞を得たアジア人はボクが初めて、
なおかつ、昨年の受賞者はピューリッツア賞にも輝いた!
というあたりがわくわくするポイントです。

老人という言い方・・・。
あまり好きではありません。
だって、今の70代80代のフランス人は、カルチェラタン闘争を率い、
ヌーベルバーグの支持層として世界を再構築されようとしたみなさんです。

そして今は、人生経験も豊富。
そんなみなさんが選んで下さったのですから、
だれも知らない賞であろうと、
ボクはありがたく受け取ります。

フランスのみなさん、ありがとう!
そして、翻訳をして下さったミリアム・ダルトアさん、ありがとう。

ちなみに、二冊目の『Le Rêve de Ryosuke』もフランスでは破格の扱いのようです。
Haruki Murakamiさんなんかと並んでいますもんね。
ありがたい!

共謀罪について

組織犯罪処罰改正案、いわゆる「テロ等準備罪」、すなわち「共謀罪」について、みなさんはどう思われますか。

欧米でここまでテロが勃発するようになったのだから、オリンピックを控えた日本は対策に本腰を入れなければいけない、というのが改正案を審議する動機になっているようですが・・・

反体制的な謀議をはかる、あるいはそれを思考した記録を残しただけで罪に問われるというこの法律は、たいへんあぶなっかしい、『星の王子さま』でいうなら、やがては惑星を粉々にしてしまうバオバブの木のたとえのような危険性をはらんでいます。

もちろんたいていの人なら、そこにどんな理由があろうとテロを許しはしません。それは通常の感覚で、取り締まれるものは取り締まっていただきたい。日本の公安は実によくやっています。ボクらのバンドがかつて、長崎の本島市長と同じ壇上で歌ったというだけで楽器車のなかまで寄ってたかって写真を撮りにきましたから。そのセンス、バツグンです。

しかし、今回のすなわち「共謀罪」は、その範疇を離れ、大きく逸脱する可能性を持っています。単純な話、ボクが反権力、反体制的な物語を書き、それが政府にとって「けしからん」となれば、連行されることもあり得るのです。

官房長官は、「普通の人には関係がない」とおっしゃいましたが、文章を書いている以上、監視対象下に置かれる可能性はあるのです。ばしばし写真も撮られていますし。

「共謀罪」は、国有地が次々とただ同然、あるいは極めて廉価な値段で特別な人々へ譲渡される事件での共謀については振り向けられることがないでしょう。しかし、それについてボクらのようなものたちが文字を起こそうとしたとき、立ちはだかる可能性がある法律なのです。国民すべてに向けられた法律ではなく、権力者側から国民に向けられた法律。

小林多喜二は「蟹工船」を書いたから検挙されたのではなく、特高警察による拷問の事実を書いたからこそ虐殺されました。法の名のもとに。道徳の教科書で郷土愛が足りないとして「パン屋」が認められずに「和菓子屋」になったり、殺傷技術を競う「銃剣道」が突然中学体育の選択科目になったり、驚くことが次々起きている今、「普通の人には関係がない」という言葉を信じることができないのです。

ボクの友人には与党野党いろいろいますし、がちがちの保守もいます。それぞれの意見があるところでしょう。ただ、率直にボクは思います。みながそれぞれ監視し合い、真綿で首をしめていくような時代が近付いているのではないか。それはボクらが望んだ日本なのだろうか。この法律については、撤回していただきたいと思います。
プロフィール

ドリアン助川

Author:ドリアン助川
物語をつづり、詩をうたう道化師です。

ライブ・公演情報
11月4日(土)5日(日)
「星の王子様と道化師の惑星」
Eggman Tokyo East
YEN TOWN FOOLsとの合同公演です。
近刊
「星の王子さま」(皓星社)
「バカボンのパパと読む老子」(角川文庫)
「バカボンのパパと読む老子 実践編」(角川文庫)
「海の子」(ポプラ文庫)
「ピンザの島」(ポプラ文庫)
「坂道 〜Les Pentes〜」(ポニーキャニオン)
「あなたという国 ニューヨーク・サン・ソウル」(新潮社)
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