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ほら、担いできたジョンのパネルですよ。

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 写真のない記事が続いたので、リクエストにお応えし、少し昔のものになりますが、ジョンの特大パネルです。
 アークヒルズ内にあった旧テレビ朝日のスタジオから、ゴールデン街の菩提樹という店までこのパネルを担いで歩いたのは、今から20数年前の話です。木枯らし一番が吹き荒れた日で、青山通りを渡ろうとすると仮面の忍者白影のように何度か空に舞ったことを覚えています。

 咽、つぶれたままで、今日は小島ケイタニーラブさんとの練習を中止して、病院に行きました。
 咳もとまらないので薬を処方してもらいましたが、若い頃の喫煙が肺に影響を与えている可能性があると言われました。煙草をやめて14年になりますが、それは関係ないそうで、一度壊れてしまった肺胞は元に戻らないそうです。

 夕方から薬が効いてきた気分。
 咳が収まり、でも・・・声はそのままだなあ。

 11日のRainy Day Bookstore & Cafeでは、
 たとえばこんな詩も読んでみたいなと思っています。
 ひどい声かもしれないけれど。

 アレン・ギンズバーグのお師匠さんの詩です。

 [Pastoral ]
William Carlos Williams

When I was younger
it was plain to me
I must make something of myself.
Older now
I walk back streets admiring the houses
of the very poor :
roof out of line with sides
the yards cluttered
with old chicken wire, ashes, furniture gone wrong ;
the fences and outhouses built of barrel-staves
and parts of boxes, all, if I am fortunate,
smeared a bluish green
that properly weathered
pleases me best of all colors.

No one will believe this
of vast important the nation.

「田園の歌」
    ウイリアム・カルロス・ウイリアムズ

俺がガキだった頃
そいつは当たり前のことだった。
なんとしてでも成り上がらなければならない。
歳をとった今、
俺は貧乏ったれの家々にあきれながら裏通りを歩く。
壁と合わない屋根。
庭は、古い金網や灰、壊れた家具でぐちゃぐちゃだ。
樽の板や、箱の破片で作った塀や掘っ立て便所。
それらがどれも、運がよけりゃ、青っぽい緑に塗られ、
適当に季節が過ぎれば、
俺が一番好きな色になる。

誰も信じはしないだろう。
それが国家にとってすげえ重要であるってことを。

                   訳:ドリ助

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ごめんね

この季節が終わったら 歌をひとつだけ作ろう
二人であの町を訪ねよう 丘の上で海を見よう...

 ウイリアムさんのほうがハードボイルド★だけど
ドリさまの潰れた声で甘やかに哀しい詞を‥詩を…

肺の周りの筋肉らに助太刀を

うちの 父も
仲良しの サキソフォン吹きの おっちゃんも
遠の昔に 煙草やめたけんど
肺気腫てやつに 居座られ
はひはひ しちゃってますが
まぁ 周りの筋肉に 助太刀してもらい
なんとかしておるところです

いっちまったもんは 見送りつつ
いてくれるもんと 手を組んで
よりよく活かして生きてゆけると うれしいですわね

声帯筋肉も 快復しますように~

すごい詩です

ギンズバーグには師匠がいたのですね。こういう詩を選んでくれて、訳してくれて。読んでくれる...それだけで胸がいっぱいです。薬がきいて、よく眠れるといいですね(わたしも気管支がよわいので、そのへんの感じがよくわかります)。ドリアンさんが心配だー><

詩の持つ力ってすごいですよね。

深みと拡がりがありすよね(*^^*)

昔、詩を書いたら考え過ぎて書いていると言われたことがありました(・_・;


喉の具合が心配ですが、無理はなさらないでくださいね。早くよくなりますように。

前に聞いたような。ジョンのパネル。
どこだっけ?ライブ。ラジオ。教室。忘れましたが。でかい。
重そうですね。色がアンティークぽく。いいですね。
あっ、ドリアンさん。YouTubeみると、三人の叫ぶ詩人の会みます。
若き痩せてるドリアン、ガッパさん、モヒカンでパンク。真ん中のギターは???
誰かが。なんの番組だか。載せてますよ。懐かしいルーさんがでて。
と、昔録画したラジオ聴いて。
何度聞いても笑える。友の会。
佐川急便のコマーシャル見てみたいなと思います。
YouTube面白いですね。懐かしい助川さんの、コマーシャル見れますね。
ゲームやら、声のナレーションやら。96年のナレーションだったんですね。

うわぁ〜、凄いカラーのジョンパネルだぁ〜!
「ドリアン魂」にもドリアンさんとジョンパネルのツーショットで載っていますね。

昨日は。「ジョンを背負って7000メートル」を読みました。
パネルを運ぶ想いに、ジョンに対する深い愛を感じました。

本当に喉が心配です。
早く回復しますようにおいのりしていま〜す。

心打つ詩の朗読、ドリアンさんの声でドリアン流に読まれますこと、楽しみにしております。

No title

 みなさん、いつもコメントをありがとうございます。こうして記事に対して何らかの言葉をいただけるということで、少しものごとが見えてきたような気がします。そのあたりを理解した上で、今後のサイトを進展していければいいなと思っています。
 とにかく、時代から10年遅れていますので、いろいろとお許しを。
プロフィール
作家・歌手・明治学院大学国際学部教授

ドリアン助川

Author:ドリアン助川
物語をつづり、詩をうたう道化師です。

近刊
「寂しさから290円儲ける方法」(産業編集センター)
(2023年5月23日刊行予定)
「動物哲学物語」(集英社)
(2023年10月26日刊行予定)
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