単行本『寂しさから290円儲ける方法』

『寂しさから290円儲ける方法』(産業編集センター)の見本が届きました。
5月23日、単行本として発売されます。
豪徳寺、城ヶ崎、池袋、神戸高架下、三宅島、小布施、ニューヨーク、イーハトーブ・・・
ライトな苦悩をめぐる旅と食の短編集です。
2年にわたりウェブで発表してきましたが、主役が「麦わらさん」に変わり、すべての物語を改稿しました。まったく新しい展開になった話もあります。
麦わらさん、これだけ働いてなぜ290円しか利益を求めないのか。
その理由がわかる未公開の第11話がラストにきます。
いったい、どこでだれの相手をするのでしょう?
装画は、「動物哲学童話」でコンビを組ませてもらっている版画家の溝上幾久子さん。
溝上さんの魔法により、絵においても麦わらさんに命が宿りました。
語らずとも、語りかけてくるような背中ですね。