fc2ブログ

カラスのジョンソン 再びの飛行

ジョンソン短縮

10年前に絶版となった『カラスのジョンソン』が、
改訂版として刊行されました。ポプラ文庫です。

なぜ、10年間の沈黙を破り、今あらためて書き直したものを上梓するのか。

端的に言ってしまえば、この物語がフランスでの三冊目の翻訳書として選ばれたからです。
『あん』『ピンザの島』に続くフランス語での刊行です。
その受け皿として、日本でももう一度読んでもらえるチャンスが欲しい。
そう願ったのです。

カラスと少年の物語だと言ってしまえばそれまでですが、
社会的に弱い立場にある者の精一杯の声をボクは書き上げたつもりです。

駆除されていくカラスの巣。
カラスが苦手だ、嫌いだ、という人からすれば当然の行為に映るかもしれません。
でも、ボクはあくまでも比喩としてそのシーンを書いています。

シリア難民やパレスチナの人々が置かれた立場や、ヘイトの対象になっている皆さん。
我が心は、彼らのそばにあります。

そうそう。10年早く『万引き家族』を書いているのもこの『カラスのジョンソン』です。
書店にも並び始めました。
復活したジョンソン、ぜひ読んでいただきたい一冊です。

コメントの投稿

非公開コメント

おめでとうございます

おめでとうございます。掌で慈しむかの如き言葉の連なり…ただただ頭の下がる想いで、既に二読目。
音もなく、人知れず、細やかに震えます。
ありがとうございます。

話それてしまい失礼しますが。
今、NNNドキュメント番組で。
イタイイタイ病の話をやっています。
日本は、水俣病、ハンセン病、イタイイタイ病。後は?何かあるのか??
いろんな歴史があり、患者さん達は国と闘ってきたんですね。
昼過ぎは、ノンフィクション観てました。
広島県で、犬猫のみなしごを救うというのをやってました。
保健所に連れられた犬猫を全てひきとり。
困った飼い主のもとへ。全国どこでも、行くという。
かなりの犬猫の命が救われた。
世の中、すごい人達がいます。


カラスのジョンソンクン。
表紙変わったのですね。
カラスすごーくりこうですよね。
朝、早くから近所に立派な木があるので。
よく前の家のアンテナと、家の屋根に現れます。会話してるんでしょうね。
鳴いた後、他のカラスが鳴く。
時々、道路で車にひかれた猫を食べているカラスもいる。
肉食でもあるし、何でも食べますよね。
人間の知恵くらいあると、テレビで知りました。





管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

明日。、6月17日といえば。
ドリアン助川さんの誕生日ですね。
おめでとうな日ですね。
好きなミュージシャン達の、誕生日は覚えてます。他にもいえます。笑い。
プロフィール
作家・歌手・明治学院大学国際学部教授

ドリアン助川

Author:ドリアン助川
物語をつづり、詩をうたう道化師です。

ライブ・公演情報
2021年12月
24日&25日
『新宿の猫』
菊川なぁ〜じゅ
近刊
「水辺のブッダ」(小学館)
「新宿の猫」(ポプラ社)
検索フォーム
最新記事
カテゴリ
最新コメント
月別アーカイブ