10歳への哲学入門書

小学校高学年から中学生あたりに呼びかけた人生相談の本
『10歳の質問箱』(小学館)の新装開店版
『続・10歳の質問箱 なやみちゃん、絶対絶命』(小学館)が重版され、
好評発売中です。
自分はその年齢だった頃、どんなことに悩んだろう?
幾百もの悩みを、日本ペンクラブの作家陣が過去の自分と向かい合いながら吐露し、
それに対して同じく作家陣が今の心で答えるという形になっています。
人は見た目がいちばんだと思います。そう思うのはいけませんか。
とくべつな理由がないのにすごくさびしい気持ちになるのはなぜですか。
差別はいけないという先生がえこひいきをします。どうしたらいいですか。
おっぱいを想像するだけで窒息しそうになります。ぼくはへんたいですか。
なぜ人を殺してはいけないのですか。
などなど、たくさんの悩みに、
浅田次郎さん、森絵都さん、あさのあつこさん、中島京子さん、松原秀行さん、今話題の貴乃花光司さんなど、ボクも含めて44人の作家たち(親方含む)が答えています。
10歳のお子さんには正直、ちょっと難しい内容だと思います。
でも、大人のボクらが読んでも得るところ、発見する概念が多々ある本だと思います。
子どもから大人まで、哲学の入門書としておすすめです。
ペンクラブ「子どもの本」委員長として、前書きも書かせてもらいました。
どうぞご一読下さい。