サン=テグジュペリ 母への手紙

今日からボクのこのサイトでは、『星の王子さま』の作者であるアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの手紙を翻訳して、お届けしようと思います。これまでのようにボクの活動の情報も混ぜていきますが、情報だけですとFacebookと変わらない構成になってしまいますので、これまでどうしようかなあとずっと考えていました。
自分の仏語の勉強もかねてです。細かいところで誤訳もあるかもしれません。大意は間違えないように努めますので、アントワーヌの人となりを味わっていただければ、訳者として幸いです。
(アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ 1900.6.29 〜 1944.7.31)
1.
ぼくの大好きなママへ ル・マン 1910.6.11 (9歳)
ぼくは万年筆を手に入れました。それでママに手紙を書きます。とてもいい感じです。
明日はぼくの誕生日です。エマニュエルおじさんがぼくの誕生日に腕時計をくれると言いました。
それなので、明日がぼくの誕生日だと
(誤訳しました:近いうちにぼくの誕生日が来ると)おじさんに手紙で伝えてもらえますか?
次の木曜日、ノートルダム・デュ・シェーヌ寺院に巡礼の旅(遠足)があります。
学校のみんなと行きます。
天気はとてもわるいです。ずーっと雨が降っています。
ぼくはいただいたすべてのプレゼントをかざって、とても美しい祭壇をつくりました。さよなら。
最愛のママ、ぼくはすごくママに会いたいです。
アントワーヌ
もうすぐ、ぼくの誕生日だからね。