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花アブ

一月のきんかんの鉢植え。
その硬い葉に、小さな花アブがとまっている。
わずかな日だまりの底で
生命のしずくとして、ただじっと感じている。

この子がデザインされたのははるか大昔のことで、
その創造の意志はもっともっと太古のことで、
でも今、時期を間違えて出てきてしまった花アブは
花さえないこの一瞬を、
たった一度のおのれの生として味わう。

陽が暮れれば、冷気はこの子を包むだろう。
命の、燐光のような炎も
きっとそこで果てるだろう。
だが、まがうことなき生が
きんかんの葉の上で、今を感じている。

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きんかんの鉢植え

ふと、気になって
きんかんの鉢植えに眼をやっていました。
偶然、必然…さまざまな流れのなかで、
それぞれが懸命に生きていくのですね。

胸いっぱい。
こころに、きんかんの橙色が
灯りました。

金柑かじって風邪予防

みなしごハッチは、その金柑に度々きてましたよ。最期にドリさんに気付いてほしくて、新年のご挨拶を兼ねて再訪されたそうです。

天神こう

お仕事お疲れ様です。
金柑と聞いて思い出すのは、小学校の時、12月25日は毎年近所の子供たちが交代で一軒の家に集まり夜まで過ごす集まりがありました 。
1人 3合の米を持参し、
風呂まで入ってこられるのです。
そのイベントで初めて金柑を食べみかんとも違う妙な味にみんながガッついて食べたものです。(笑)
そこでまた、葛餅と言うのも初めて口にしました。
普段食べられないものをそこで皆がリクエストして当番の人が買いに行くのです。
懐かしい金柑の思い出話でした。

花アブさん、新年のご挨拶に見えたのでしょうか。
そういえば、金柑の花見た事ないです。
見てみたいです。

小さな

ドリアンさんは小さな小さな命の輝きを見つけてしまうのですね。

我が家にもきんかんの木が2本あります。子供の頃、祖母が姉の分と私の分の苗を買ってきてくれたものです。今では大きく育ち、毎年たわわに実をつけます。風邪気味で喉が痛い時、氷砂糖と水ときんかんをストーブの上に乗せて煎じたものを飲むと、直ぐに治りました。

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No title

きんかんは生命の息吹!
花アブは生き物!
冬を楽しめている今が幸福であります 阿部隆人

庭に、30年らしいです。きんかんあります。
親が若き頃に植えたのです。
はっきりいって、年おいてます。
下の根っこが、くさっているのか?
なってはいますが。疲れはてている。
でも、夏になるとあきらかにアゲハチョウが住んでます。よく飛んでます。
というか、2016年に発見したことがあります。
山椒の植木ばちが、親の友達からもらい玄関にいました。
その時に、黒くって白混じりのものがいつの間にかいて。
キジバトとか家のアンテナに時々きて。
近所で鳴いているので、家に鳩のふんがおちたのかな?と思ってたら。
増えるし、大きくなるし、移動している。
アゲハも飛んでいる。
ネット検索したら、アゲハの幼虫と知りました。
大きくなり、きんかんと別の場所です。
玄関にあった植木鉢。
自らサナギになろうと、歩き始めて。
始めて、サナギになる瞬間をみました。
選んだ場所が、自然とはいえない。
傘たて。
コンクリートの場所。
見事にサナギになりましたが。
糸が切れてしまい、落ちてしまい。
死んでしまいました。。。
救ってあげればよかったのですが。
ネット検索すると、家の中でアゲハ飼う人いますね。
糸切れても、羽化できるように紙袋つくったり。割り箸で固定したり、羽化できるように糊の位置を確認してつけたり。
きんかんというと、アゲハ蝶うかびます。
アブではないけど。
庭に年老いたきんかんが、まだ木とか皮がはがれても頑張っていきてます。
アゲハの幼虫もいれば、アブラムシもいれば、蜘蛛もいます。
生命って、すごいですよね。
アブも一生懸命いきてますよね。
ハエもそうですよね。。。
人は、生き物がいるから生きていけるんですよね。
手塚治虫先生の漫画思い出しますね。

今、世界ナゼそこに?日本人。テレ東観てます。
発展途上国の子供たちを救いたいという、海外で暮らす日本人のドキュメンタリー番組やってます。
叫ぶ詩人の会のスカベンチャーの歌おもいだしました。

たびたびすみませんが。

今度フランスに暮らす日本人の話だそうです。ドリアン助川さんが、行くフランス。
今、フランス日本のコタツとか、お弁当流行っているのと紹介してました。
カンヌ映画祭でたことあるおじさん。
いろんな意味で、すごいね。フランス。無料食事会という、ボランティアがあるんですか!?
番組観てつい書きたくなり書いてしまいます。


no title

オリンピックといえば「旅立ちの時」ですが、マージンは今も出ているのですか?
何であんなにあの曲、流行ったのに俺のCD・本は売れんねん!って感じやなかったですか。いずれお逢いしたときに話したいものです。

地月さんへの返信

ソレントの海岸線。
延々と続くレモン並木を見せてあげたいです。

みつばちマーヤさんへの返信

ハッチではずいぶん泣かされました。
一番泣いたのは「フンコロガシの親子」の巻です。

こえさんへの返信

一人3合のお米って、けっこう炊くとたいへんな量ですよね。
茨城って、けっこう潤っていたのですね。

ももんがさんへの返信

小さな小さな命のなかにこそ、
シンプルな祈りが垣間みれることがあるような気がします。
そして今夜も飲んでしまうのです。
だめね。

booさんへの返信

きんかんの木が2本もあるなんて。
理想のおうちです。
ボクはずーっと庭がないので、
多摩川がその代わりになっています。

めゆづさんへの返信

それもまた、自然な母性がさせたことでしょう。
そのときのことをはっきりと覚えていて、
今こうして鮮やかな文章で書けるあなたの才覚はすごいと思います。

阿部さんへの返信

そして今日、
俺の食べかけのサラダの上に蚊が落ちてきた。
なぜこんな寒い日に孵化してしまったのだろう。

音楽家になりたいさんへの返信

30年のきんかんの木。
いったいどれだけの実をつけるのだろう。
チョウも寄ってくるでしょうね。
そのそばでのんびりと昼寝をしてみたい。

ドリアンさん、結局、寝る前の読み聞かせは、先に『あん』になったのですが、読んでいる途中、長女が「ねぇ、お母さん…」って止めたんです。
「どうしたの?」って聞いたら、「このお話、全部、ドリアンさんが書いたの?」って聞くから、「そうだよ」って言ったら、まん丸な目を輝かせて、「最初から全部? すごいね!」と、言いました。 すごく尊敬して、憧れているようでした。
子供の新しい可能性を見ることが出来、嬉かったです。 本当に読んであげて良かったです。
ありがとうございました!( ; ; )

めゆづさんへの返信

うれしいです。ありがとう。
では、今度お嬢ちゃんに会ったときは、
恥ずかしがらずにお話ししてくれるかな。
プロフィール
作家・歌手・明治学院大学国際学部教授

ドリアン助川

Author:ドリアン助川
物語をつづり、詩をうたう道化師です。

近刊
「寂しさから290円儲ける方法」(産業編集センター)
(2023年5月23日刊行予定)
「動物哲学物語」(集英社)
(2023年10月26日刊行予定)
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