レズビアンコミュニティ。

カムアウトチラシ_convert_20160327230747

25日(金)の夜に、燐光群の舞台「カムアウト」を観てきました。
3時間近い長い芝居ですが、圧巻ですよ。
揺さぶられるというより、揺さぶられない大切なものをあらためて確認できる。
そのような意味で落涙しそうになります。

座長の坂手洋二さんが1989年、27歳のときに書き下ろした作品です。
レズビアンコミュニティによるシェアハウスでの生活を物語の分母とし、
押し寄せてくる老いや孤独、親子の問題、無理解な世間、体制からの暴力などが
不安定にうごめく分子、あるいはある種の関数f(x)として描かれます。

27年前の脚本を今、1文字も変えずに再演するというこの大胆さが、
しかし見事に決まっていました。
「LGBT」などという言葉がなかった時代に、
坂手さんは性の多様性をすでに把握していたのでしょう。
そうでなければあり得ない鋭い舞台です。
たくさんの、無言の叫びからの「幸福」について、
この人は27歳でこんなにも真摯に向かい合っていた。
それが驚愕なのです。

ボク自身、今年はまさに性の多様性についての物語を書く計画なので、
瞠目のあとで大いに励まされもしました。

31日(木)まで、下北沢のザ・スズナリです。

文学座、円、テアトルエコー、オリジナルの燐光群の役者たち、オーディションに受かった新人俳優さん、役者陣の熱気も凄まじかった!

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瞠目

漢字検定1級のような熟語「瞠目」の意味を知って瞠目しました。そこ?

性の多様性、男女を超えた中性願望から、マッチ棒と呼ばれる細くてスーパーショートカットな風貌をしていたことがあります。そんな人もいますね。

エイリアンさんへの返信

瞠目。便利な言葉なのでつい使ってしまいます。
燦爛たる光、とか。
でも、鉛筆で書こうとすると、どんな字だったか思い出せなくなるんですよ。
プロフィール

ドリアン助川

Author:ドリアン助川
物語をつづり、詩をうたう道化師です。

ライブ・公演情報
11月4日(土)5日(日)
「星の王子様と道化師の惑星」
Eggman Tokyo East
YEN TOWN FOOLsとの合同公演です。
近刊
「星の王子さま」(皓星社)
「バカボンのパパと読む老子」(角川文庫)
「バカボンのパパと読む老子 実践編」(角川文庫)
「海の子」(ポプラ文庫)
「ピンザの島」(ポプラ文庫)
「坂道 〜Les Pentes〜」(ポニーキャニオン)
「あなたという国 ニューヨーク・サン・ソウル」(新潮社)
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