人魚に会える日。

本日3月3日より、渋谷のユーロライブで
「人魚に会える日。」(仲村颯悟監督)の上映が始まりました。
仲村監督は6年前、第1作「やぎの冒険」を13歳で発表し、これが地元沖縄で大ヒット。
現在は慶応義塾大学の学生ですが、クラウド・ファンディングによって資金を調達し、
長編2作目となるこの「人魚に会える日。」を完成させました。
描かれているのは、基地の移設問題で揺れる沖縄の少年少女たちであり、そこを一瞬にして駆け抜けていく神話と恋の煌めきです。ここには、リアルな沖縄があります。県民の全員が、基地に対して反対派というわけではありません。基地がなければ沖縄はやっていけないのではないかと考える人々もいます。そしてもちろん、無関心派も。
原発や安保法案を巡って、これまで仲良く酒を飲んでいた、壁などなかったはずの私たちにも「二つに分かれる」という動きが出てしまったように、沖縄の少年少女たちは、突きつけられた基地の問題から、互いを探り合うという葛藤を抱えてきました。その苦しみを等身大で描きつつ、物語は意外な方向へと進んでいきます。
この映画は、おじさんやおばちゃんの俳優を除けば、監督以下すべて沖縄の大学生たちによって撮影、編集されたものです。正直、ちょっと荒いかなと思う箇所がないわけではありません。しかし、沖縄の今を、沖縄の今の若者たちが描いた作品なのですから、ここに芽を出しているのはやはり希望なのです。
それにしても沖縄の空と雲はでかいなあ。Coccoも出てますよ。音楽はMONGOL800のKiyosaku。