
愛知と三重での講演、そして大阪・堺でのライブから帰ってきました。今ようやく仕事場に戻り、この二日間考えていたことを記せます。
人類は、人類という難題を抱えて込んでしまいましたね。
ボクは2001年にマンハッタンで暮らしていたので、9月11日のテロは目の前で体験しています。
あの時、ある国とある国が戦う、そして終戦が来れば和平協定を結ぶといった従来の戦争(たとえば太平洋戦争)と平和の時代は終わり、テロと報復の終わりなき連鎖を遺伝子のように宿し、ネットを通じて憎悪を電送できる場所ならどこでも戦場にしてしまう・・・そうした人類の時代が来たのかもしれないと、呆然としていた記憶があります。
それが今、現実に起きています。
シリアの過激派を殺戮すればテロの時代は終わるのか。
だから、そうは思えないのです。
人類の在り方が変わらない以上、これは永々と続くでしょう。
では、どうすればいいのか。
ボクは思います。
人類が人類という難題を抱え込んでしまったのなら、
人類はもう一度、人類を取り戻さなければいけないのではないか。
それは決しておおげさなことではなく、
身の回りについての心の在り方です。
ボクのような立場の者であれば、
人類をもう一度信じて詩や物語を書くことであり、歌うことです。
リヨンの街角で見つけた落書きに、
ただ一行、こういうのがありました。
Je t'aime.(ボクは君を愛している)
これです。
家族や、友達や、たとえばネットで知り合った人々、
自分の気持ちを伝えられる小さな人類の輪に、
「Je t'aime」という思いで臨むことだと思うのです。
政治の世界には実行力で解決していかなければいけないこともあるでしょう。
それぞれの立場で具体性は違ってくる。
でも、基本として失ってはいけないものがあるのではないか。
来年1月、あるいは2月に、小説「あん」のフランス語版が出ます。
パリの出版社から販売促進のために来て下さいと言われていました。
どうしようかと迷っていましたが、
このテロの状況を見て、逆に、パリに滞在することを強く望んでいる自分がいます。
どれくらいの読者が生まれるのかボクにはわかりません。
それでも、こんな時だからこそ、「あん」を読んでもらいたいのです。
それがボクの「Je t'aime」だからです。
昨夜のライブで、ラスト曲の「恋歌」を歌う前に、
この話を少ししました。
不覚にも涙が止まらなくなり、少々涙声の「恋歌」になりました。
犠牲になられた皆さんへの気持ちや、
自分の及ぶ範囲で「人類を取り戻す」という想いが混じり合い、
唐突な涙になったのです。
今月末にはカタールに行ってきます。
映画「あん」を観たいという人たちがアラブの国にもいるから。
Je t'aime!
なんだか不安な世の中だから、今の時代にドリアン助川さんがいてくれてよかったと思います。
まさに、ドリアンさまの言葉が心に沁みます。
人を信じて一人一人が心のあり方を改めていく事ですね。
エレベーターの中でとっても爽やかな青年と接し、こちらまでも温かな気持ちになりました。
こういう事なんだと実感いたしました。
講演とライブ、お疲れ様でした。
そして、ありがとうございました!
カンボジアの地雷の歌を、ライブハウスで見ていた頃は、海外協力隊に行きたいと思っていましたが、20年の歳月で、平和への貢献の仕方が、私なりに変わりました。
「平和を望むなら、家族を愛しなさい」そのような事を言ったのは、マザーテレサでしたか?
親になり、この事を、つくづく、実感します。
まずは、親の私が、自分を愛せるようになり、子供達を、愛しながら育てる事。
愛されて育った子供は、自分を愛せる人間になり、回りの人の事も大切に出来るようになります。
子供達をそのように、育てる事が、今の自分に出来る、精一杯の事です。
これが、すごく、難しいのですが…。
でも、自分に関わる人達に、愛と感謝を持って接っし、その姿を、子供達に見てもらいたいと思います。
ドリアンさんのブログを読ませて頂き、それで良いんだよと、言ってもらっているような気がしました。
ドリアンさんのように、大きな事は出来ませんが、子供達に、ドリアンさんの活動は、伝えて行きたいと思っています。
とてもしんどい事件です。世界がなにかに巻き込まれていきそうな怖さがあって。無差別テロ、自爆テロのニュースはほんとうに、つらいです。被害をうけたひとについて考えることも、テロリストになってしまったひとたちについて考えることも。
わたしも人類は人類を取り戻せると....大丈夫と信じます。アラブにもパリにも、きっとドリアンさんの思いが届くと思います。だから、泣かないでくださいね。ハグ。
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ずーーとシリアの内戦は続いていると知り。海外のことあまりというかよくわからないのですが。
同じ地球の仲間なので。
どの国も争いも戦争もなく、平和であってほしいと思います。
と思いながらも、世の中うまくいかず。
本当に同じ時代に生まれて、なんで人により生まれた国が違うか不思議です。
日本は昔の人達がいたから、武器をもってはいけない国だから平和で有り難いです。
まぁ悪い事件ニュースもありますが。
パリのニュース衝撃的でした。
日常あんなことあっては酷すぎますよね。
番組みていると、いろんな国がからんでるんですね。
イスラエルから、シリアから、イラクから、ロシアから、ニューヨークの話も出てきたような。
池上さんのわかりやすい番組みとけば良かったですが。こたつで寝てしまいました。
助川さん昔外国に住んでたからすごいですよね。
日本に戻って良かったと思いますが。
仕事の都合でまたいくのですか?気をつけてくださいね。
あん。すごいですね。海外まで飛び立つとは!日本アニメみたく海外までたくさんの人達に感動与えてるんですね。
話は変わりますが。昨日NNNドキュメンタリー番組を見ていたんです。
フジテレビのノンフィクションも。
ドキュメンタリー番組みるきっかけは、叫ぶ詩人の会の人間を叫べだったかな。タイトル。確か。
今までいろんな人達の人生を知るのですが。見たり見なかった時もありますが。
昨日は、2つともすごいのですが。
福島の酪農農家の牛の話がすごく。
考えさせられました。
衛星放送で再放送します。なんて伝えたくなりました。
あっ、来週はドリアン助川さんが大好きな演劇の話です。青森の高校生だか!
演劇ってすごいですね。
そうですね。芸術家とか、歌手とか、その他。
何か出来ることありますよね。
伝えることに、誰かが共感したり、感じたりしますよね。
こんな世の中になると、カーティストメイフィールドの歌が頭に流れてきます。
ジョン・レノンもだけど。ボブ・ディランも。
わたしも何か出来たらいいですがね。。
言葉で伝えるのって、難しいですね。
でも、言葉があってよかったです。
結局、何が言いたいのかというと、「急がば回れ」です。
多分『あん』の考え方と、同じだと思います。
今まで、人類は、目に見える、外側を見て成長するのが主流で、結果、現在の世界情勢があります。
人が誕生するのが、ビックバンだと、ドリアンさんもおっしゃりました。
私は、未来を担う、子供達の心を育て、人の内側から、平和に貢献したいとおもいます。
人の内側の可能性、世界中の人々の底力を信じたいと、思います。
マザーテレサの、「私は、反戦運動には、参加しないけれど、平和集会には参加します」という言葉のように、平和のパワーを信じたいです。
私は、勝手に、《ドリアンさんの教え子》だと思っているのですが、これまでの、ドリアンさんのメッセージを受け止めた、《日本中、世界中のドリアンさんの教え子達》が、ちゃんと、育っていると思います。
私のように、親になった人、教師として教壇に立つ人、会社の上司になって部下を育てる人…、みんな、それぞれの立場で、頼もしく踏ん張っておられて、ドリアンさんの思いは、それぞれの場所で、ちゃんと、根付いているのだと思います。
哲也さんの文章を読んでから、いろんな想いが頭を巡り、でもそれをうまくまとめられなくて悶々…。
起きてからもそれは続いていました。
そんな中で、今朝の朝日新聞「折々のことば」。最初の1行で「あれ?哲也さん以外にこういうことを書く人いるんだな」と思いながら読んでいると…。
「元ハンセン病患者役のせりふ」。
映画「あん」からのことばの紹介でした!こんなところまで!
ここでは「世界の存在」について語っておられますが、哲也さんはもっと広い視点で「宇宙の存在」でしたね。その考え方があまりに新鮮で衝撃を受けました。そして、そうに違いないと確信しました。
宇宙の中で芥子粒のような地球。ここで人類がお互いに殺戮し合うとは、なんて愚かなことでしょう。
私には何ができるかな、とか考え始めたりして…。
Je t'aime!
ただボクは、詩や物語を書くだけの人間です。
それでもそんなふうにおっしゃって下さるなら、
ありもしない羽根であの尾根まで飛んでみせましょう。
きっと、大勢に向かって何かを仕掛けようなんてことは、
そもそも神様が許してないのでしょうね。
ボクらにできることは、身のまわりのほんの数人に微笑むこと。
そして、自分自身に問い掛けることのみだと思うのです。
大海のなかの泡のような革命。
だけど、それが本当の人間のちから。
Je t'aime. とささやかれましたね。
ありがとう。
胸のなかの透明な掲示板に、
いただいた言葉をそっと貼っておきましょう。
大丈夫です。
まだ当分、この世に居座るつもりです。
ひとつ、反省。
三重の講演のあと、あなたが誰であるかわかって、
「おおっ!」と感動の再会があったものの、
急いでいる場でもあったので、そのまま車に乗ってしまいました。
ボクはあなたのお子さんと話をしていません。
自分にとってはそれが悔やまれます。
今度会ったら、お話ししたいな。
とドリが言っていたとお伝え下さい。
宇宙のなかで生きている。
ボクらと・・・
虫や鳥や魚や、たくさんの生き物たち。
その感覚がボクにはあります。
だから、酔っぱらった時も、
星の方にまで心を飛ばします。
そうして、また書いたり、
歌ったり、笑ったりしようと思います。
愛することは本能?
だとしたら、
夜空の星ではない部分に、
その気持ちを温める秘密が隠れているのかな。
やさしいアルルカンさま、素敵なお返事をありがとうございます。
お返事、ありがとうございました。
娘が、すごく喜んで、コメント欄を覗いていましたが、漢字が、ほとんど読めないので、平仮名や片仮名を拾い読みする形になり、ドリアンさんの名前をはじめ、みなさんのユニークな名前に、大爆笑していました。
単語ひとつで、頭の中を、いろんなイメージが駆け巡るんでしょうね。
津の講演の前に、「ドリアンさん、見に行ってみたい?」と聞いたら、「嫌だ。だって、ドリアンって、臭いんでしょ?」って。
それは、果物のドリアンですが…。
破水の時の記憶や、産まれる前の空の様子を話したり…、時々、ドキッとするような事を言う子ですが、まだまだ、トンチンカンです。
ドリアンさん、無事に帰って来て、また、子供達に、たくさん、話をして下さい。
子供達と、楽しみにしています。
パリのテロは衝撃的でした。何も悪いことをしていない人たちを自分たちの存在意義のために攻撃したテロリストは本当に許せないし、この世界からいなくなってほしいと願います。
でも、そんな中で自分に何かできるかと考えると、何も浮かびません。
そんな中、危険なパリに足を運ぼうとするあなたは本当に立派な人間です。
どうか気を付けて行ってきてください。
自分は今から自分にできることを日々考えたいです。
大海の泡のような革命って、いいですね。誰も傷つけないで、キラキラふわふわしていて。わたしも、ただ一本一本は頼りないけど。線を重ねて描いていきたいです。まわりの人が少しでも楽しんでくれるために。