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29日のトークショーを中止にします。

29日の渋谷ユーロスペースでのトークショー、中止にします。

みなさん、おはようございます。今、26日の午前9時を過ぎたところです。昨日一日の都内での感染者数の増加、また都知事の『ほぼほぼ緊急事態宣言』を受け、29日昼に予定していた映画『INDEPENDENT LIVING』上映後の田中監督とのトークショーは中止にさせていただきます。

楽しみにしていたみなさん、ごめんなさいね。

ただ、この映画はインターネットでも配信するようです。観て良かったと必ず思える内容、面白さですので、週末は家で過ごされるみなさん、もし良かったら『自立生活』の世界を覗いてみて下さいね。

いや〜、それにしても今月の講演、イベント、海外での講義などすべて吹っ飛びました。世界が直面している現実に比べればたいしたことではありませんが、この状況が続くと、全体の産業構造も含め、思うところがある人々の表現の質感がすこし変わっていくような気がします。

以下が、『INDEPENDENT LIVING』のインターネット配信アドレスです。

https://film-il.tumblr.com/post/612461192652406784/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88%E9%85%8D%E4%BF%A1-%E6%96%B0%E5%9E%8B%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B9%E5%AF%BE%E7%AD%96%E3%81%A7%E6%98%A0%E7%94%BB%E9%A4%A8%E4%B8%8A%E6%98%A0%E3%81%A8%E5%90%8C%E6%99%82%E3%81%AB%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88%E9%85%8D%E4%BF%A1%E3%82%92%E6%80%A5%E9%81%BD%E6%B1%BA%E5%AE%9A

『新宿の猫』再演決定

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音楽劇『新宿の猫』再演決定です。

前回の名古屋、渋谷公演はあっという間に完売となってしまい、舞台もたいへん好評でした。本も50冊完売となりました。お越しいただいたみなさん、ありがとうございました。

そこで「前は行けなかったけれど、やはり観たい」「もう一度観たい、聴きたいよ」の声を受け、音楽劇団『レモンチェッロ』(ドリアン助川、三咲順子、ピクルス田村)、『新宿の猫』を再演いたします。

今回のチラシの猫たちは、物語のモデルとなった新宿の居酒屋『花梨』の冷蔵庫に貼られていた本物の『猫の家族図』(by うめちゃん画伯)を利用させてもらいました。

4月29日(水祝)開場17:30 開演18:00
本八幡 cooljojo jazz+art
千葉県市川市八幡2-16-16 クレール本八幡B1 
080-2624-0879 
予約 https://www.cooljojo.tokyo/contact
前売 3500 当日 4000

5月10日(日) 昼公演 開場14:00  開演 14:30
夜公演 開場18:00 開演 18:30
新宿ゴールデン街劇場
新宿区歌舞伎町1-1-7 マルハビル1F
前売 3500 当日 4000
予約・問い合わせ limoncello.musical@gmail.com
件名「5月10日公演申し込み」
1、昼公演、夜公演の別
2、氏名  3、人数 4、当日連絡できる電話番号
以上を記してメールでお申し込み下さい。

なお、コロナ禍のある程度の収束を祈ってこの時期の開催とさせてもらいましたが、実際のところは予測が立ちません。日程の変更などもあり得ます。また、会場には消毒液の設置など、やれることをやってみなさんをお迎えしたいと思っています。お客様はマスクの着用など、お願いいたします。

さあ、もう一度あの歌声、ギターの音色に抱かれよう。
レモンチェッロの『新宿の猫』

『孤塁』を紹介します。

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3.11が近付いてきました。今年はコロナ禍で追悼式も行われないそうですね。学校はほぼお休み、在宅勤務の方も増え、降って湧いたような時間のなかでなにをするべきか迷われている方もいらっしゃるのではないでしょうか。風はまだ冷たいし、こんなときは読書が一番です。まず、3.11関連の本を紹介しますね。

『孤塁 〜双葉郡消防士たちの3.11〜』(吉田千亜著 岩波書店)

大地震と大津波による壊滅的状況のなか、さらに原発事故によって追い込まれていった福島県双葉郡の消防士たちのドキュメンタリーです。

この本、後半に入ってから涙があふれて何度も活字が滲みました。原発の1号機、2号機が爆発し、4号機でも火災が発生したとき、地元の消防士たちが不眠不休でどんな闘いをしたのか。現場で身を呈し、文字通り「命がけ」で原発に入っていった消防士たちの心と声の記録です。

救助が続き眠ることもできない。援軍も来ない。食べるものもない。家族の安否もわからない。極端な被曝で消防署にも戻れない。そんななか、彼らの頭に「特攻隊のみなさんもこうだったのだろうか」という想いがこみあげてきます。
このときの消防士のみなさん、もう戻ってこられないという思いから、こういう行動に出たそうです。

(本文128頁から抜粋)
 全面マスクでの活動のため、みな同じ格好で誰が誰なのかわからなくなる。手分けをして養生テープに名前を書き、防火衣に貼り付けていった。井出泰平は、いつも世話になっている先輩に「名前を書いて」と頼まれたが、その作業がつらかった。
 佐々木匠も装備を手伝っていたが、親しい先輩から「もし俺が帰ってこなかったら、家族に愛していると伝えてくれ」と声をかけられ、隣にいた先輩からも「俺も頼むわ」と言われた。二人とも笑いながら言ったが、それが冗談ではないのだとわかり、涙がとまらなかった。(抜粋終わり)

写真はまさにこれから事故を起こした原発へと向かう直前のものだそうです。

あの原発事故によって、日本はひょっとしたら終わっていたかもしれません。そうならなかったのは、あり得ないほどの偶然が重なったことと、メディアでは多くを語ることができない一般のみなさんの、この消防士のようなみなさんの献身的な奮闘努力があったからです。

原発は安全だと今もなお唱えるみなさん、さらには原発事業を推進して行こうと考える政治家のみなさんは、本当にあの事故で起きたことを詳細にいたるまで理解しているのだろうか。

チェルノブイリ基準値の4倍に値する年間20ミリシーベルトを健康基準値として強引に設定し、福島の被災地への帰還事業を乱暴に押し進めているのは、オリンピックや世界へのイメージ作りに躍起になっているからでしょう。しかしそれはすでに失敗していると思います。浅薄であるがゆえに、見抜かれています。なぜなら、安倍総理夫妻を始め、推進派のだれもが福島のこのエリアには長く滞在しようとしないから。栃木の那須の御用邸も使われなくなりましたね。

それにしても、計66名の消防士たちにロングインタビューを試み、この一冊にまとめあげた吉田千亜さんの力量と持続的な努力は見上げたものです。素晴らしいの一語に尽きます。

あとがきの、千亜さんが消防隊員の出初め式を観て嗚咽が止まらなくなるシーンでボクも泣きました。
あの原発事故の周囲でなにが起きていたのか。興味ある方はぜひご一読下さい。
プロフィール

ドリアン助川

Author:ドリアン助川
物語をつづり、詩をうたう道化師です。

ライブ・公演情報
2019年8月21日(水)
名古屋栄
Doxy
近刊
「水辺のブッダ」(小学館)
「新宿の猫」(ポプラ社)
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