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カナダ大使館で対談します。

みなさんをカナダ大使館に招待いたします。

7月8日(月)午後6時半より、オ・ヘンリ賞を受賞されたカナダの作家、アレクサンダー・マクラウドさんとボクの対談が、
カナダ大使館オスカー・ピーターソン・シアターに於いて行われます。

セキュリティ上、事前の申し込み制となりますが、
みなさん、もしよければいらっしゃいませんか。

詳細は大使館のウェブサイト<https://www.canadainternational.gc.ca/japan-japon/library-bibliotheque/2019-05-23-alexander-macheod.aspx?lang=ja>をご覧下さい。

日本エッセイスト賞を受賞しました。

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『線量計と奥の細道』(幻戯書房)が、第67回「日本エッセイスト・クラブ賞」を受賞しました。
授賞式は6月21日午後3時半より、日本記者クラブ(内幸町)です。

This book of travels and troubles I wrote is given a prize "67th Japan Essayist Award"!

講義をします。いらして下さい。

早稲田大学の社会人向け講座 WASEDA NEO で講義をします。

講義内容:国境を越えた「積極的感受」について

有料ですが、どなたでも参加できます。もしよかったら、いらして下さい。

5月30日(木)午後7時〜9時 早稲田大学 日本橋キャンパス
(東京都中央区日本橋1-4-1 COREDO日本橋5F)

http://wasedaneo.jp/

小説『あん』も、『水辺のブッダ』も、主題はこの「積極的感受」にありました。
ボクが生涯をかけて学び、追求し、国境を越えて連帯したいと思っているテーマです。

では、日々の生活のなかで「積極的感受」は具体的にどんな所作となって現れるべきなのか。
それがもたらす豊かさとはなんなのか。
このあたりをともに考えれる夜になればいいなと思っています。

みんなに やさしく

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翻訳をさせてもらった絵本『みんなに やさしく』(イマジネイション・プラス)が今週24日発売となります。
おもしろ授業付きのサイン会も6月1日(つつじヶ丘・飛鳥書店)に行います。

原題は、『BE KIND』という米国の絵本です。
『しんせつに』ではちょっと内容が違うなあというのが初めてこの絵本に触れたときの印象でした。

教室のなかで友だちがグレープジュースを服にぶちまけてしまいます。
服がむらさき色になってしまった友だちを教室のみんなが笑います。
主人公の女の子は、そのときいつもママに言われている『人にはやさしく』という言葉を思い出します。

しかし、この子は逡巡しているうちに、
『やさしく』という言葉の意味がだんだんわからなくなってきます。
事態は思わぬ方向へ。
そしてイメージは教室を飛び出し、全世界の人間の行為へと広がっていきます。

その結果、彼女がとった行動は?
そしてそれを受け取った友だちは?

一歩間違えば、あやしい道徳の教科書になってしまいそうな題材ですが、
誰にでもこの種のことで悩んだ経験はあると思いますし、
この絵本ならではの可愛いラストシーンが最高です。

もちろん『米国よ、他国にもっとやさしくな』という言葉はボクの胸にも浮かびましたが、
お子さんがいらっしゃる方は、ともに考える材料として一冊あっていい絵本かもしれません。
昨年はニューヨーク・タイムズ、シカゴ公共図書館などがベスト絵本の一冊として選びました。

先日、刊行前の、頁がバラバラの校正用原稿を紙芝居のように広げて、
三宅島の三宅小学校の1、2年生を相手に授業をしてきました。
サイン会では、大人も子どもも大歓迎。
島での授業を再現します。ぜひいらして下さい。

6月1日(土) 飛鳥書店(調布市西つつじヶ丘3-28-10)
おもしろ授業付きサイン会は、午後5時、6時、7時からの3回です。
申し込み)飛鳥書店 042-484-2090
参加費はかかりません。飛鳥書店でこの絵本を買っていただければそれでOKです。
『水辺のブッダ』(小学館)も併せて、サインいたします。

にゃんこたちが答えます。

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にゃんこたちが人生の謎やお悩みに答えてくれるサイト『新宿の猫たち』がもうすぐスタートします。

ただ、スタートするためには、みなさんのつぶやきや逆境への懊悩などがなければいけません。そこで、苦悩の言葉、大募集です。(別に苦悩じゃなくてもいいけどにゃ)(絵・うめちゃん画伯)

必須事項
・あなたのハンドルネーム(ペンネーム)
・アドレス
・お題
・メッセージ本文(200字以内)

送り先はこちらです。
cats@nekopoets.com

今年も三宅サンマルツァーノ

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復興の一助になりますようにと、土壌として火山灰を好む世界一おいしい(とボクが勝手に思っている)イタリアントマトの種を三宅島に持ち込んでから3年。今年も『三宅サンマルツァーノ』の予約が始まりました。

栽培農家は、菊地農園さんです。

昨年の初出荷は、105名の方からご注文をいただきましたが、梅雨の暑さと湿気に苦しみ、思わぬ障壁に激突。50名の方にしか出荷できませんでした。今年は昨年に比べると幾分成長が早いようです。

オーナーの菊地直彦さんによると、出荷スタートはおそらく6月半ばくらいになるのではないか、とのこと。一昨日農園を訪れた際には、ご覧のような紡錘形をしたトマトの赤ちゃんたちが鈴なりになっていました。

今年もこのあとの気候に左右されますが、昨年よりは出荷できる量が増えるだろうとの見込み。煮たり焼いたりで最高においしいトマトです。なかでも丸焼きがおすすめです。

初めての方も、ぜひトライされて下さい。
菊地農園のホームページから申し込めます。

菊地農園『三宅サンマルツァーノ』
https://myk-sunmaru-tomato.jimdofree.com

新刊小説『水辺のブッダ』発売です。

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 新刊小説『水辺のブッダ』(小学館)が明日5月15日発売されます。(書店に並ぶのはもう数日あとかも)

 ホームレスと風俗嬢しか出てこない、心の物語です。

 社会一般へのなにがしかの違和感が、ボクには常にあります。それがこの物語の執筆のきっかけになったことは間違いないのですが、ただ、そこに盛り込んだのは、単純な主張や怒りではなく、ボクらがこの世に在るということに関する、様々な方向からの思索です。

 若い頃に三度、インドを歩きました。そのうちの二度は釈尊が悟りを開いたと言われるブッダ・ガヤーを巡る旅で、ずいぶん途方に暮れ、汗も流れ、ひどい病気もした道程でした。存在の根本は何なのか。時とは何なのか。祈りには力があるのかないのか。そうした問いがつきまとう旅でもあったと思います。

 今でも問いはあり、心の袋がやぶけてしまうと、ボクは多摩川の川原で暗くなるまで座り込んだり、アカシヤの林に寝転がって、輝きの粒子のように降り注ぐ花びらに埋もれたりします。そうして得た世界観のひとつに、「単独で存在できるものはない」というものの見方があります。

 すべてが網の目にように絡み合った関係のなかで、存在たり得る。そのことの発見は、ボクに世界を再構築させ、ある種の安寧を与えてくれもしました。

 ボクは『あん』という小説で、ハンセン病の元患者による哲学の開闢を描きました。今回の『水辺のブッダ』は、その哲学の扉の向こうにある、思想の本体を書いたものです。

 なぜボクらはここにいるのか。その問いを持つ皆さんに、ぜひ読んでもらいたい物語です。

愉快な読書時間

僕が神さまと

楽しい読書となりました。
『僕が神さまと過ごした日々』(アクセル・ハッケ作 那須田淳、大本栄訳 講談社)

ボクらは、あるがままにこの世を受け入れているわけではなくて、それぞれの認識を通して、それぞれのこの世を創りあげている。

その認識というものに想像力も含まれるなら、ある意味で神性は(神さまは)ボクら一人一人にも宿る。

ハッケの縦横無尽な創造性こそハレルヤ。それを日本語でこんなにまで愉快にわかりやすく翻訳して下さった那須田淳さん、大本栄さんご夫妻にハレルヤ。そして、この物語を読み、イマジネーションという空飛ぶ絨毯に乗ってこの世の根源にまで旅をしてしまうあらゆる読者にハレルヤ。

しかし、この世の中心にある、この世を司っているある生き物の描写と、ことあるごとに写メしまくる日本人観光客の姿は笑ったなあ。あ〜あ、面白かった。

音楽劇をやります。

花はなぜ咲くの? 人はなぜ歌うの?
6月のライブ第2弾は、音楽劇『小さな夜の歌』です。

〜別れたはずの男と女が、オペラ座と呼ばれるテレビ局の倉庫で再会します。
男は女に、ある願いがあったのです。それは歌うこと。そしてひとつの壁を越えること〜

女優の三咲順子さんを迎え、ほろ苦い大人の音楽劇に挑みます。
『Send in the clowns』から『Sun and Moon』『Time to say Good-bye』まで
ステージの名曲をちりばめた一夜になります。

6月23日(日)Eggman tokyo east
(千代田区岩本町2-6-12-B1 03-5829-6400)
開場18:00 開演18:30
前売3800  当日4300 (+1drink 540)

チケット予約はこちらからです。→ 『小さな夜の歌』

初夏のライブ第1弾

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6月は北海道と東京でライブを2発やります。
まずは、6月8日(土)札幌です。

札幌の映画ファンのイベント『映楽座』が、『ありがとう。樹木希林さん』と題して、『万引き家族』『日々是好日』『モリのいる場所』『あん』の4本立て上映を行います。北海道のみなさんの希林さん祭りですね。(6月7日〜9日)

ボクはその映画館(札幌プラザ2・5)で、8日(土)の午後7時より『樹木さんに捧げる 歌の花束』というライブをやります。夜のカンヌのビーチで本当に希林さんに向けて歌い、「いいけど、ちょっと長いね〜」とご本人から言われてしまった歌もここで蘇らせますね。

翌日の6月9日(日)は『あん』上映後に1時間ほどの講演もやります。講演もライブも、たくさんの写真を投影しますので、そちらも楽しみにしていて下さい。

でも、この両日、札幌はよさこいソーラン祭りとサザンのコンサートなんですって。集客、かなり不安だなあ。

ライブ『樹木さんに捧げる 歌の花束』6月8日午後7時より
前売 2000円  当日 2500円 
チケットぴあ 559856

『あん』上映と講演 6月9日午前10時30分より
前売1500円  当日 2000円
チケットぴあ 559857

会場 札幌プラザ2・5 (狸小路商店街5丁目)

問) シネマ一馬力 090-8900-6699 (岡村)

ライブ第2弾は、6月23日、東京岩本町のEggman Tokyo Eastです。
こちらは内容ががらりと変わり、音楽劇『小さな夜の歌』という演目になります。
この情報はまたのちほど。
プロフィール
作家・歌手・明治学院大学国際学部教授

ドリアン助川

Author:ドリアン助川
物語をつづり、詩をうたう道化師です。

近刊
「寂しさから290円儲ける方法」(産業編集センター)
(2023年5月23日刊行予定)
「動物哲学物語」(集英社)
(2023年10月26日刊行予定)
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