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北海道のみなさん、四国のみなさん、今からうかがいます。

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台湾から帰ってきました。
そして明日から北海道と四国で「あん」の公演&講演です。

27日(土)
池田町田園ホールにて映画「あん」上映
14時と19時の2回 
原作者としてのボクのトークがおまけでつきます。

28日(日)
同じく池田町田園ホールにて講演
10時40分から正午までです。
「あん」を創作するにいたった視点、ハンセン病問題を背景にしつつ、普遍的な意味での「生きる価値」について思うところを話します。

幕別町百年記念ホールにて映画「あん」上映
14時と18時の2回
原作者としてのボクのトークがおまけでつきます。

30日(火)
美幌町にて、朗読劇「あん」。
中学生を対象に午前午後2回公演です。

9月11日(日)
香川県宇多津町の「ユープラザうたづ」にて、
朗読劇「あん」公演。
開演は14時。全席指定前売3000円(当日3500円)
中井貴惠さんとボクの二人語りでお送りする
小説とも映画とも違う形のフィナーレを迎える朗読劇「あん」。
ギターはアルルカンの仲間、ピクルス田村です。

チケットは、ユープラザうたづ 0877-19-8020
デュークショップ高松 0878-21-2345

では、台風に翻弄される旅路となりそうですが、
北海道のみなさん、瀬戸内のみなさん、必ず参りますので、楽しみにしていてください。




台北のハンセン病療養所「楽生院」に行ってきました。

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 Peace Boat の皆さんと、台北のハンセン病療養所「楽生院」に行ってきました。
 地下鉄の操車場をつくる工事のために、半分取り壊されてしまった療養所です。

 日本統治下に於ける負の遺産(絶対隔離を強要したという意味で)であると同時に
 快復者のみなさんにとっては今も住処である場所です。
 これを壊すな、なかったことにするな、という市民運動、学生運動の高まりとともに保存が決定。
 壊してしまった病棟も今から再建築するそうです。

 写真中央は、張さん。
 国民党軍が台湾住民を虐殺した2・28事件のときに台湾側の兵士だったという張さん。
 ガンの手術から2ヶ月しかたっていないということでしたが、
 流暢な日本語も含め、たいへんお元気でいらっしゃいました。

 みなさんへひとこと
 「病気で腸を半分切りましたが、ご覧のように元気です。百まで生きるつもりでいます。みなさんもどうぞ長生きをしてください」

 楽生院の入所者のみなさんだけではなく、出会った台湾の人たちはみな穏やかで、笑顔がすてきだったなあ。
 台湾は、行く度に好きになります。
 

Peace Boat で台湾に行ってきます。

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 台湾から帰ってきて、これを書くのはいささか気がひけるのですが・・・
 時計の針を8月18日にまで巻き戻して(ずいぶんアナログな表現だな)発表します。

 横浜発のPeace Boat に水先案内人として乗り込みました。
 これから台湾に向けて(明日は神戸港に寄ります)船出します。
 今回のクルーズ、乗客は1000人ほど。
 どんな出会いが待ち受けているのでしょう。

 Peace Boat 内でのボクの役割は
 「心象を綴る旅 詩の勧め」「ハンセン病問題を通じて描く人生の意味」の二つの講演を行うこと。
 生きづらさのなかで闘う若者たちと物語の始めを書くこと。
 そして毎日、甲板での合唱指導です。

 では、行ってきます。
 船は今、横浜ベイブリッジの下をくぐりました!

Start Line

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心から喝采したドキュメンタリー映画を紹介します。
今村彩子監督「Start Line」

生まれつき耳が聞こえない今村彩子監督は、お母様を亡くされたことをきっかけに、これまで得意ではなかった「聞こえる人とのコミュニケーションの壁」を乗り越えるため、沖縄から北海道・宗谷岬までの自転車の旅を企てます。

カメラマンでもある伴走者に叱られ、怒鳴られ、「コミュニケーションを、あなた自身が切っている」なんてものすごいことを言われながら、走りも走った57日間、3,824キロの旅。

彩子監督が泣いているとき、ボクも泣きました。彩子監督が笑っているとき、ボクも笑いました。彩子監督が深く考え込むとき、ボクも深く考え込みました。

そして終盤に現れる、やはり耳が聞こえないサイクリスト、オーストラリアからやってきたウィルの、星空のごとく輝く人生観。

いっしょに自転車旅をしている気分でした。すぐ横で自分も伴走していました。なんと爽やかで、力に満ちた作品でしょう。
もし良かったら皆さんもご覧下さい。ボクたちのスタートラインがどこにあるのか、そのこともそっと示唆してくれる傑作です。

東京では新宿K's cinema 9月3日(土)より
名古屋ではシネマスコーレ 9月17日(土)より
大阪では第七藝術劇場 9月中に公開予定

千太郎が涙した「ぜんざい」が!

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暑い夏に「冷やしぜんざい」はいかがでしょう。

映画「あん」のなかで、
千太郎(永瀬正敏さん)が涙を流しながら食べていたぜんざい。徳江(樹木希林さん)手作りのあの逸品が、なんと、ロケ現場である国立ハンセン病療養所「多磨全生園」内の食堂「なごみ」お手製のレトルトパックとなって販売され始めました。

「ぜんざい」と「おしるこ」の2種類があります。

品名の「旅する小豆たち」は「あん」の原作者として命名させていただきました。
近い将来、ネット販売も始めるそうです。今は「なごみ」に行くか、あるいは電話などの申し込みで購入できるようですよ。

詳しくは、「なごみ」のホームページ an-nagomi.com
あるいは直接電話でお問い合わせください。042-395-2755
プロフィール
作家・歌手・明治学院大学国際学部教授

ドリアン助川

Author:ドリアン助川
物語をつづり、詩をうたう道化師です。

近刊
「寂しさから290円儲ける方法」(産業編集センター)
(2023年5月23日刊行予定)
「動物哲学物語」(集英社)
(2023年10月26日刊行予定)
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