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ピンザの島 文庫本で登場

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『ピンザの島』文庫本が6月5日より発売となります。(ポプラ文庫)

絶海の孤島で山羊のチーズ(シェイブル)作りに挑もうとする青年。しかし彼は島のタブーに触れてしまい、生命の危機に追い込まれます。

むきだしの命の強さ、その野性を信じる作家(俺のことだ!)から、今なにかに向けて踏ん張ろうとしているすべてのみなさんに送る一冊です。

『あん』を読んだあとは「どら焼き」、『あなたという国 ニューヨーク・サン・ソウル』のあとはやたらと「ビール」(「キムチ」という意見もあり)、そして『ピンザの島』のあとは、「シェイブル」と「ワイン」が欲しくなると思います。食べながら読むのもいいかも。
装画は井筒啓之さんです。

那須の農園でライブやります。

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6月11日(土)、栃木県那須町でライブをやります。
豊穣園という広大な農園のなかにあるお堂で昼と夜の2回公演です。

2011年の福島第一原発の事故による放射性物質汚染。
福島県内だけではなく、栃木県北部もずいぶんと被害を受けました。

この農園も、事実が知らされるまでの10日間、飼育していた肉牛が汚染わらや牧草を食べてしまうという致命的事態が起きてしまい、肉牛の繁殖業を廃業、堆肥に頼っていた循環農業も根本から崩れ、いっときは絶望の淵に立たされたそうです。
現在は、麻の農園として復活されていますが、周囲の厳しい現状は変わりません。今、那須の地価、および変わらぬ放射線量を知ると驚きますよ。

ボクは2012年に自転車で踏破した「奥の細道」の旅で、この農園のご主人と奥さんに出会いました。
今回、お二人の思いがあってのライブになります。ボクら「アルルカン・ヴォイス・シアター」のショーをきっかけに、環境と原発について考えていただける機会になればと思います。

昼、夜、各公演の定員は50人です。
現在あわせて70名ほど申し込みがあったそうで、
あと30人は大丈夫です。
演目は「クロコダイルの恋」「2012奥の細道」の2本だて。
なお、昼公演と夜公演の間は農園でバーベキュー。
夜公演終了後は土地の野菜を駆使した宴会となります。
写真は今年2月に訪れたときの宴会の様子です。
(ここで食べるものはすべて基準値以内のものです。ご安心ください)
農園の母屋やペンションで宿泊も可能です。
(帰りようがないですよね)

福島の陰に隠れて、たいへん苦しんできた栃木県北部のみなさんの現状。楽しいライブと宴会の合間に、農園のみなさんの言葉も聞いてあげて下さい。それはすなわち、自分たちの問題でもあります。
(申し込み)
豊穣庵(ほうじょうあん)栃木県那須町豊原丙1267-1
電話 0287-72-5735
あるいは 一般社団法人 nasu lab.
info@nasulab.com
電車でいらっしゃる方は、JR東北本線「黒田原駅」よりタクシー。
3000円以内だそうです。
アルルカン・ヴォイス・シアターのお堂での公演
前売2500円 当日3000円 麻の舞のおにぎり付きです。

熊本への義援金中間報告 および写真展の充実について

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ART+EATのクスクスランチです。うまいようっ!
ただ今、「坂道」写真展をやらせてもらっている東京馬喰町の「食事できる」ギャラリーART+EATでは、ご覧のカメルーン風クスクスや、レバノン風ビーフストロガノフなど、想念が大陸も海も越えてしまう料理の数々を楽しめます。

ボクはだいたいもう、午後3時を過ぎるとレバノンワインをここでやっておりますが、本日はアルルカンのライブがあるため、終了後までお預けとなります。

写真展は今日と明日の2日のみです。
来られなかった方は、6月18日の八重洲ブックセンターでのトークショー(スライド付き)にお越し下さるとありがたいです。

さて、今回の写真展およびライブでも、
熊本のある学校に送る義援金箱を設置させてもらっています。

余震が千回を越え、地震酔いで具合が悪くなる人たちが続出するなか、たとえば全盲の子供たちはどんな思いで過ごしているのだろう? というところから始まった義援金です。
7月9日のライブまでやらせていただき、全額送らせていただきます。

途中経過です。
4月22日に青山スパイラルルームで行った新井高子さんとの朗読会。遠くから送ってきて下さった方もいらっしゃり、また新井さんと私も出演ギャラを入れましたので、少し増えました。
計80、357円です。
続いて、5月15日にEggman Tokyo East で行ったピースリーディング。出演者の分も入れ、計50,450円です。
今のところ、130、807円。
ここに写真展開催中のお金が加わります。
協力して下さったみなさん、ありがとうございます。
プロフィール
作家・歌手・明治学院大学国際学部教授

ドリアン助川

Author:ドリアン助川
物語をつづり、詩をうたう道化師です。

ライブ・公演情報
2021年12月
24日&25日
『新宿の猫』
菊川なぁ〜じゅ
近刊
「水辺のブッダ」(小学館)
「新宿の猫」(ポプラ社)
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