fc2ブログ

友達もできた。

パリ・どら焼き2_convert_20160630064320

パリ郊外で、子供たちを招いてどら焼きのデモンストレーション、
そして半分はフランス語で演じた「クロコダイルの恋」。
講演やサイン会以外にも、今回はこうしたイベントが目白押しとなりました。
フランス在住のサックスプレイヤー、
仲野麻紀さんのオルガナイズのおかげです。

フランス人の友達もずいぶんとできました。
あらためてフランス語の勉強をしないと!

外国での初のサイン会

パリサインの列+のコピー_convert_20160630064203

長い列となったサイン会は、全員に書き終わるまで1時間以上かかりました。
10歳のお子さんを亡くされたお母さんが、
「これまでずーっと胸が苦しかったのだけれど、あなたと会えて、その辛さが少し和らぎました」と言って下さった時、
「あん」を書いた良かった、パリまでやって来て良かったと本当に思いました。

そのお母さんと目を合わせることができた短い時間が、
ボクのなかでひとつの果実になっているのです。

フランスから帰国しました。

パリ満席+のコピー_convert_20160630064115

フランスより帰国いたしました。
小説「あん」を巡る講演、満席になりました。
サイン会も長蛇の列となり、
一人一人の方との出会いが今胸のなかで
根を張り始めています。
たくさんのできごとがあり、
その輝きをすべてお伝えすることはできませんが、
たしかな温度となって、ここにあります。
オルガナイズして下さった仲野麻紀さんとご友人のみなさん、
日本文化会館のみなさん、
日本から来て下さったみなさん、
そして迎え入れて下さったフランスのみなさん、
本当にありがとうございました。

フランスに行ってきます。

これからフランスに向かいます。

忙中まったく閑なしで、なにもかも途上のまま、仕事を持ち込んでの渡航となります。
しかし、お礼だけは言わせて下さい。

誕生日にメッセージを下さった皆さん、ありがとうございます。
また、第一原発の事故の影響で一度は危機に瀕した農園「豊穣庵」でのライブにお越し下さった皆さん、今日(19日)の八重洲ブックセンターでのトークショー&サイン会にいらして下さった皆さん、本当にありがとうございました。突き抜けた時間を創作できたと思っています。いっしょに集中力を発揮して下さったみなさんのおかげです。

ギタリストのピクルス君と明日の朝のエールフランスに搭乗します。
「あん」を巡る講演、「クロコダイル」関連のアルルカンのライブ、すべてブルターニュ在住のサックス奏者、仲野麻紀さんがオルガナイズして下さったことです。洗練された音符が森林の輝きのように降ってくる仲野さんのユニット「ky」とのコラボレーションもパリで予定されています。
精一杯のことをフランスでやってこようと思います。
どこまで情報を伝えられるかわかりませんが、まず自分が楽しんできます。


https://www.facebook.com/events/817694461668996/

トークショーでいいものあげる!

坂道53歳_convert_20160609230233

東京駅前の八重洲ブックセンター8階ギャラリーで『坂道 Les Pentes』(ポニーキャニオン)の発売を記念してトークショーをやります。
6月18日(土)午後1時30分からです。
申し込み)八重洲ブックセンター 03-3281-8201


それで、タイトルは「フランス講演直前蔵出しトーク」と付いているのですが、本当に翌日からフランスに行ってしまうので、とっておきの話をした上で、おこし下さったみなさんには特別なプレゼントをしたいと思います。


フランスでは2回の講演と2回のライブがあります。
その講演で話すのは「あん」を創作するにいたった心とその道筋なのです。
振り返るとね・・・まさに見えない坂道を上り続けた数年間でした。


1)ハンセン病を背景に「人生って何だろう」という問いに迫ろうとしたのだけれど、対象が自分とはかけ離れすぎていて、調査や勉強の方法がまったくわからなかったこと。
2)書き直しを繰り返した3年間、何が正解なのかわからなくなってしまったこと。
3)頼りにしていた出版社から切られてしまい、途方に暮れたこと。
4)出版にはこぎ着けても、どうせ初版どまりと部数が最低だったこと。
5)思いがけず重版となり、映画の話まで出だしたが、ハンセン病を扱った物語に、スポンサーが現れるとは思えなかったこと。


そのそれぞれが坂道であり、そして考えを重ねた上での行為がありました。今回、それをまとめて、「見えない坂道を上るために」という幾つかの要点を記したカードを配布したいと思います。


もちろん、ボクもまたこれから新たな坂道を上っていくのですが、今なにかにチャレンジしている方には参考になるカードかもしれません。
それと、翌日からフランスだし、誕生日だし、ということで、お越し下さったみなさんと門前仲町に出かけ、運河沿いの店で夕方から飲もうと思います。40人くらい入れる店知ってるので。つまりまあ、飲酒誕生会ですね。そしてボクはそのまま成田に行きます。


では、八重洲ブックセンターでお会いしましょう。
写真は『坂道 Les Pentes』の53歳のシーンです。リヨンで撮った写真です。

ピンザの島 文庫本で登場

ピンザ文庫カバーなし_convert_20160603015442

『ピンザの島』文庫本が6月5日より発売となります。(ポプラ文庫)

絶海の孤島で山羊のチーズ(シェイブル)作りに挑もうとする青年。しかし彼は島のタブーに触れてしまい、生命の危機に追い込まれます。

むきだしの命の強さ、その野性を信じる作家(俺のことだ!)から、今なにかに向けて踏ん張ろうとしているすべてのみなさんに送る一冊です。

『あん』を読んだあとは「どら焼き」、『あなたという国 ニューヨーク・サン・ソウル』のあとはやたらと「ビール」(「キムチ」という意見もあり)、そして『ピンザの島』のあとは、「シェイブル」と「ワイン」が欲しくなると思います。食べながら読むのもいいかも。
装画は井筒啓之さんです。

那須の農園でライブやります。

豊穣庵宴会_convert_20160603015405

6月11日(土)、栃木県那須町でライブをやります。
豊穣園という広大な農園のなかにあるお堂で昼と夜の2回公演です。

2011年の福島第一原発の事故による放射性物質汚染。
福島県内だけではなく、栃木県北部もずいぶんと被害を受けました。

この農園も、事実が知らされるまでの10日間、飼育していた肉牛が汚染わらや牧草を食べてしまうという致命的事態が起きてしまい、肉牛の繁殖業を廃業、堆肥に頼っていた循環農業も根本から崩れ、いっときは絶望の淵に立たされたそうです。
現在は、麻の農園として復活されていますが、周囲の厳しい現状は変わりません。今、那須の地価、および変わらぬ放射線量を知ると驚きますよ。

ボクは2012年に自転車で踏破した「奥の細道」の旅で、この農園のご主人と奥さんに出会いました。
今回、お二人の思いがあってのライブになります。ボクら「アルルカン・ヴォイス・シアター」のショーをきっかけに、環境と原発について考えていただける機会になればと思います。

昼、夜、各公演の定員は50人です。
現在あわせて70名ほど申し込みがあったそうで、
あと30人は大丈夫です。
演目は「クロコダイルの恋」「2012奥の細道」の2本だて。
なお、昼公演と夜公演の間は農園でバーベキュー。
夜公演終了後は土地の野菜を駆使した宴会となります。
写真は今年2月に訪れたときの宴会の様子です。
(ここで食べるものはすべて基準値以内のものです。ご安心ください)
農園の母屋やペンションで宿泊も可能です。
(帰りようがないですよね)

福島の陰に隠れて、たいへん苦しんできた栃木県北部のみなさんの現状。楽しいライブと宴会の合間に、農園のみなさんの言葉も聞いてあげて下さい。それはすなわち、自分たちの問題でもあります。
(申し込み)
豊穣庵(ほうじょうあん)栃木県那須町豊原丙1267-1
電話 0287-72-5735
あるいは 一般社団法人 nasu lab.
info@nasulab.com
電車でいらっしゃる方は、JR東北本線「黒田原駅」よりタクシー。
3000円以内だそうです。
アルルカン・ヴォイス・シアターのお堂での公演
前売2500円 当日3000円 麻の舞のおにぎり付きです。

熊本への義援金中間報告 および写真展の充実について

art+eatクスク_convert_20160603015113

ART+EATのクスクスランチです。うまいようっ!
ただ今、「坂道」写真展をやらせてもらっている東京馬喰町の「食事できる」ギャラリーART+EATでは、ご覧のカメルーン風クスクスや、レバノン風ビーフストロガノフなど、想念が大陸も海も越えてしまう料理の数々を楽しめます。

ボクはだいたいもう、午後3時を過ぎるとレバノンワインをここでやっておりますが、本日はアルルカンのライブがあるため、終了後までお預けとなります。

写真展は今日と明日の2日のみです。
来られなかった方は、6月18日の八重洲ブックセンターでのトークショー(スライド付き)にお越し下さるとありがたいです。

さて、今回の写真展およびライブでも、
熊本のある学校に送る義援金箱を設置させてもらっています。

余震が千回を越え、地震酔いで具合が悪くなる人たちが続出するなか、たとえば全盲の子供たちはどんな思いで過ごしているのだろう? というところから始まった義援金です。
7月9日のライブまでやらせていただき、全額送らせていただきます。

途中経過です。
4月22日に青山スパイラルルームで行った新井高子さんとの朗読会。遠くから送ってきて下さった方もいらっしゃり、また新井さんと私も出演ギャラを入れましたので、少し増えました。
計80、357円です。
続いて、5月15日にEggman Tokyo East で行ったピースリーディング。出演者の分も入れ、計50,450円です。
今のところ、130、807円。
ここに写真展開催中のお金が加わります。
協力して下さったみなさん、ありがとうございます。
プロフィール
作家・歌手・明治学院大学国際学部教授

ドリアン助川

Author:ドリアン助川
物語をつづり、詩をうたう道化師です。

近刊
「寂しさから290円儲ける方法」(産業編集センター)
(2023年5月23日刊行予定)
「動物哲学物語」(集英社)
(2023年10月26日刊行予定)
検索フォーム
最新記事
カテゴリ
最新コメント
月別アーカイブ