今年の終わりに。

FullSizeRender_convert_20151230180812.jpg

昨夜、すこし長い距離を歩いて帰りました。
すると、街灯の光の下だけ葉を茂らせた
勘違いの冬のハナミズキと出会いました。
人工の光と陽光を間違えてしまったのですから、
あるいは、かわいそうなハナミズキかもしれません。

でも、ボクはこの木から
ひたむきな生命力を感じました。
どっこい生きている、という感じ。

仕事がうまくいかなかったり、
幸せとは思えない日々が続いたりすると、
消え入りたくなる夜があるものです。
だけど、とにかく
たとえぶざまでも、
生きてりゃいいのではないでしょうか。

季節は巡り、
この不器用なハナミズキも本当の緑に包まれるときがやってきます。
誰がみてくれなくても、
どっこい生きている!
ボク自身もこの十年をそんなふうに生きてきた気がするのです。

そして、すこしずつ物語が動きだす。
それを遠くから月が見ています。

今年出会い、言葉を交わしたみなさん。
ライブにいらして下さったみなさん。
本や映画に接して下さったみなさん。
お世話になったみなさん、ありがとうございました。

ちょっと気の早い話ですが・・・新刊出します!

こんちは。ドリです。
ドキュメンタリーの撮影があった北海道から帰って参りました。
ロマン、人生、苦難、雪景色。
その濃厚な時間のなか、キタキツネやエゾジカの足跡を見ては、
ぽっと心を緩ませておりました。
この番組については発表が可能になったときに詳細を御伝えしますね。
(撮影はまだこれから続きます)

実は先週、転倒して右肘を脱臼してしまい、
いたーい牽引を受けたのですが、
右腕の不自由がまだ続いています。
よって、今日から一人で行く予定だった東北の取材旅行は
車を安全に運転できる自信がなく、断念。
今年の残りの仕事は、レコーディングだけとなりました。
これについても時期が来ましたらお伝えいたします。

さて、今日は新刊のトークショーとサイン会のお知らせです。
来月末、小説「あなたという国 ニューヨーク・サン・ソウル」(新潮社)を上梓いたします。
これを記念して、2月1日(月曜日)午後7時より、新潮社横の「ラカグ」にて「詩と愛とニューヨーク」と名付けたトークショーを行います。
自身の詩だけではなく、ニューヨークに関連した詩人たちの作品も幾つか発表できればと思っています。
予約制ですので、興味がある方はお早めにどうぞ。

http://peatix.com/event/138008/

カタール日記(11)

4全員で_convert_20151209220303

カタールから戻って参りました。
帰りの飛行機のなかで、
新しい映画ではなく「王様と私」を観ました。

もう60年も前のミュージカル映画です。
ユル・ブリンナーもデボラ・カーも、
この世にはいません。

人生はつくづく有限だなと思いました。

そして、隣で寝ていらっしゃる希林さんのお顔を見ました。

ボクの果てる日のことも思いました。

「Shall we dance?」を踊る二人の姿が滲みました。

ボクらは、本当に限りある命です。

生きている間は、この世を見て、聞いて、感じることができれば、
かなり幸せ者だと思うのです。

そして、今この星にいる生あるものたちに、
憎悪やミサイルではなく、
ささやかながらであっても、花束を贈り続けることができれば、
生まれてきて良かったと本当に思うのです。

カタールでは、得難い体験をしました。

民族を越え、宗教を越え、
「あん」がひとつの和合の場をつくっていました。

希林さん、永瀬さん、そこにはいなかったけれども、河瀨さんへの感謝の気持ちを、
ヒジャブをかぶった女性たちが、
白い民族衣裳のアラブの男性たちが口にしました。
「ありがとう」と日本語で言ってくれる人もいました。

文化と宗教が違えば、時にはぶつかり合うこともあるでしょうが、
心の底ではやはり手を握り合うことができる。

創作を通じて、
その鮮やかな森のなかを歩んでいくことができる。

なにに感謝したらいいのかわからないくらい、
豊かな体験をさせてもらいました。
ああ、やはり、人の笑顔はステキです。
このために今、生きている。

カタール日記(10)

4フォトコール_convert_20151209220154

一般公開前のフォトコールです。
チーム「あん」の雰囲気や良し!

カタール日記(9)

4朝日_convert_20151209220229

四日目。アラビアの海に今朝も陽が昇りました。人が微笑めますように。世界が輝きますように。
冷えたビールが飲めますように。

カタール日記(8)

3若者たち全員集合_convert_20151209220100

永瀬さんとマネージャーの岡野さん到着!
第一回の上映が終わったところです。
今日は18才から22才までの若者たち限定の客席だったのですが、生涯で一番の作品に出会いましたと言ってくれる子たちが何人もいて、想像以上の活発な反応です。アラブの若者たちにも「あん」の描くところは完全に伝わったようです。凄いことになってきました!

上映後の熱心な質疑応答のあと、
こうしてカタールの若者たちと記念撮影。
民族も宗教も越えていっしょに「あん」。
カタールで語ーる!


カタール日記(7)

3砂漠_convert_20151209220025

三日目。海の向こうにサウジを見る砂漠まで来てしまいました。
希林さん、「はやく街に帰りたいんですけど」
これから戻ってレッドカーペットです。

カタール日記(6)

2スーク希林_convert_20151209215943

映画祭二日目ですが、
ボクらには今日出番がなかったので
希林さんと美術館やスークを訪れました。
写真は和服でスークを闊歩する希林さんです。
明日はいよいよ「あん」のレッドカーペット。
永瀬さんも今こちらに向かっています。

カタール日記(5)

1オープニング映画_convert_20151209215858

オープニングはパレスチナの作品「ジ・アイドル」でした。歌を愛するガザの少年モハマド・アサッフが数々の困難を乗り越え、パレスチナの希望となっていく物語。実話がベースになっています。映画終了後、本物のアサッフが登場して歌い出したので、希林さんもボクも号泣。感動の夜となりました。

カタール日記(4)

1カーペット希林さん_convert_20151209215821

アジャル・ユース・フィルム・フェスティバルが始まりました。まずは関係者全員のレッドカーペットです。コーランが街から聞こえてきて、これまでとは全く雰囲気の違う映画祭です。

カタール日記(3)

1フォトコール_convert_20151209215746

初日レッドカーペット前のフォトコールです。
ヒジャブをかぶった女性がこの映画祭の主催者です。
希林さんは和服で通すのかな。
大女優の貫禄ですね。

カタール日記(2)

1デザートと希林さん_convert_20151209215658

メインデッシュよりもでかいデザートに和服の希林さん爆笑です。ここの食べ物はみな美味しい!

カタール日記(1)

1ウエルカムランチ_convert_20151209215543

ドーハの国際映画祭「アジャル・インターナショナル・フィルム・フェスティバル」で「あん」が上映されるため、希林さんとドーハ入りしました。永瀬さんは撮影の関係で少し遅れての参加となります。

まず、ボクらを迎え入れてくれたのは映画祭のウエルカムランチ。となりの人たちがいきなりアラブの民族衣裳で、これまでの映画祭とはまた違った趣があります。
プロフィール

ドリアン助川

Author:ドリアン助川
物語をつづり、詩をうたう道化師です。

ライブ・公演情報
11月4日(土)5日(日)
「星の王子様と道化師の惑星」
Eggman Tokyo East
YEN TOWN FOOLsとの合同公演です。
近刊
「星の王子さま」(皓星社)
「バカボンのパパと読む老子」(角川文庫)
「バカボンのパパと読む老子 実践編」(角川文庫)
「海の子」(ポプラ文庫)
「ピンザの島」(ポプラ文庫)
「坂道 〜Les Pentes〜」(ポニーキャニオン)
「あなたという国 ニューヨーク・サン・ソウル」(新潮社)
検索フォーム
最新記事
カテゴリ
最新コメント
月別アーカイブ