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東村山での公演を終えて

一昨日23日、東村山で行われました朗読劇「あん」におこしくださった皆さん、
ありがとうございました。

2公演とも満員でしたね。そして終演後、長く熱い喝采をいただきました。
中井貴惠さんもボクも、そしてギタリストの田村君も、
静かに胸にこみあげてくるものを感じながら会場をあとにすることができました。
この公演のために尽力していただいた実行委員会のみなさんに
あらためて御礼を申し上げます。

また、会場では、豪雨の被災地である常総市への募金箱を置かせていただきました。合計¥125.424の寄付をいただきました。これを二分割し(それぞれ¥62.712)、貴惠さんは難民支援の会を通じて、避難所への食事、下着代などに、またボクは車椅子の行政書士、古性隆さん(あおば行政書士事務所)を通じた常総市へのエイドにこの金額を足させていただきます。本当にありがとうございました。

全額を古性さんにお届けする約束で購入していただいているアルルカン洋菓子店のアルバム「星屑通りで店開き」。こちらも、本日、ほぼすべてのみなさんへの発送作業が終わりました。みなさんからのお振込を今月いっぱい待ちまして、できれば来月早々にでも古性さんに届けに参りたいと思います。ご支援いただいたみなさん、重ねて御礼を申し上げます。

朗読劇「あん」、次回は10月24日午後4時30分より、早稲田大学大隈講堂です。この日に限り、無料公演となります。
問)早稲田大学文化企画課 03-5272-4783
art-culture@list.waseda.jp

耕しています。

連休中とあって、新宿などはすごい人出でした。
ボクは図鑑を探しに紀伊國屋に行っただけなのですが、
団子状になっている人の群れをかいくぐるだけでけっこう疲れました。
半ぎっくりだし。

連休といっても、特にどこに行くわけではなく、
アトリエで原稿を書くだけの毎日です。
自分にとってはこれが「耕す」という行為で、
農作物を育てるのと同じ、愛しい営みなのだと最近ようやく理解してきました。

晴耕雨読がある種の理想なら、
雨が降ったときは本を読むだけでいいのかな。
しかし自分の場合、
書いたものを語る、歌う、という舞台もあります。
これはそう遠い日々まではやれないことなので、
すでにもう引退の文字がちらつくときはあります。

だから、朗読劇やアルルカンの舞台は、
チャンスがあったらぜひ観にいらして下さいね。

ちなみに明日は東村山で朗読劇「あん」。
来月24日には早稲田大学大隈講堂で再演。

アルルカンは、11月15日に大阪府堺市のぎゃらりいホンダさん。
12月20日に、Egg Man Tokyo East です。

ついに特別委で強行採決ですね。
国民の大半が怒りまくっていても、
おそらくこのまま参院で可決され、
この法案は化け物として歩きだすことでしょう。

今夕のCNNの見出しは
「日本、70年続いた平和主義から方針転換へ」です。
こんなことを、とうとう書かれてしまいました。

でも、まだ道はあります。
これからの選挙で国会に於ける与野党の構成比を変えていくことです。
「らい予防法」が1996年に廃止され、
ハンセン病快復者のみなさんが基本的人権を勝ち取ったように、
狡猾で横暴な勢力によって躍り出た法でも、
それを滅する方法、手だてはあるのだと思います。

それぞれの立場で、意志を明確にしていかなければいけない。

ボクはどこの党員でもありませんし、支持政党すらありません。
でも、憲法が遵守されての日本だと思っていますし、
戦争放棄を誓った国だからこそ、
この70年、平穏な晩ご飯を囲む多くの家庭があり得たのだと思います。
その思いが反日だと言われるならば、
ボクらを鼻でせせら笑う人たちが目指している日本とはいったい何なのか?

そんな日本はごめんだ。

とにかく、次の選挙です。

そして、書ける人は書くべきだし、歌える人は歌うべきです。
そうそう。
日本ペンクラブの会員になることになりました。
ボクらのペンの力をなめるなよ。

在庫切れ!

みなさん、ありがとうございます。
古性さんに元気になってもらおう!
常総のみなさんにわずかでも気持ちを届けようという「夜明けの唄」CD大作戦、
一夜で200人近い方から申し込みをいただき、
なんと在庫がすべてはけました!

まだみなさんにきちんと返信メールを打てていないのですが、
本当にありがとうございます。
順次アルバムを発送し、
売上の全額を常総市まで持っていきます!

車椅子の行政書士に!

鬼怒川の氾濫により、茨城県常総市の被害がたいへんなことになっています。
車椅子の行政書士、古性(ふるしょう)隆さんの自宅・事務所も浸水してしまいました。
できればここで、みなさんのお力を借りられればと思います。

古性さんは業務中に脊椎を損傷し、半身不随の身となった人です。
幼い子が二人いて、新築の家のローンがそのまま残っている、という状況での事故でした。
職を失い、手続き上のミスから労災も降りなかった古性さんは、
なんども一家心中を考えたといいます。
でも、お子さん二人の笑顔に励まされ、一念発起。
車椅子の行政書士として再起され、常総市を舞台に働かれていました。

ボクとギタリストのMITSUくんは、
NHKの番組を通じて古性さんと知り合い、「夜明けの唄」という曲をつくりました。
(こういう唄です。聴いて下さい)
http://www.yourepeat.com/watch/?v=H2eDwVlItCc

幼かったお子さんも、今それぞれ大学生、高校生になられ、
経済的にもたいへん負担のかかる時期です。
浸水してしまった御自宅では仕事の再開もなかなか困難でしょう。

勝手ではありますが、
できれば古性さんに、わずかばかりでも送るものがあればと思います。
そこで、考えました。
まだボクのアトリエには、「夜明けの唄」を含む全16曲入りのアルバム
『アルルカン洋菓子店 星屑通りで店開き』の在庫があります。
これ、定価の2千円で買ってもらえませんか?
(自画自賛ですが、良いアルバムです。Amazonでも高評価です)

さきほどMITSUくんと話したのですが、もちろんボクらは1円もいただきません。
売上の全額とみなさんのお名前を、車椅子の行政書士、古性隆さんにお渡しします。

常総市全体が困っているときに、一家族のみに向けてエイドを行うのはどうか?
という御意見は当然あるでしょう。
しかし、障碍のある方など、
常総市の困っている人をふだん助けているのは古性さんであることを考えても、
まずは古性さんに元気になっていただくことが必要です。
また、常総市の細部を何でも知っているのは古性さんですから、
お金の配分についても良い知恵を働かせてもらえると思います。

そういうわけで、「夜明けの唄」の入ったアルバムを買って下さい。
定価の2千円のみでけっこうです。(みなさんへのCD送付料金はボクが払います)
「よし、乗った!」という方、お名前、ご住所、電話番号をメールで送っていただけますか。
アルバムと郵便局の振込表を同封して送ります。あとはアルバムを聴きながら、近所の郵便局で降込んでもらえればいいだけです。(振込手数料がかかってしまいますが)

ボクのメールアドレス  tetsuya@oasis.ocn.ne.jp


まずは2週間、売上をプールし、古性さんに渡しに行きたいと思います。

「夜明けの唄」(作詞 ドリアン助川 作曲 MITSU)

明けない夜はないと言うけれど 闇しか見えない夜がありました
あなたたちの手を引いて一緒に歩けなくて とても辛くて眠れませんでした
でも息子よ 君は笑っている 
でも娘よ あなたはピアノで弾いてくれる 滅ばない希望の唄を
仄かな光に手を差し出そう 季節の風をただ受け止めよう
輪を動かしてぼくは進もう 道が続く限り どこまでも行こう

奪われたリズムは二度と戻らずに 時には癇癪を起こしたくなりました
なぜ 自分だけがこんな思いを 神様これがぼくの人生ですか
でも息子よ 君は唄っている
でも娘よ あなたは手紙を書いてくれた 何よりもぼくを信じていると

輪を動かしてぼくは進もう 新たなリズムをぼくが刻もう
輪を動かしてぼくは進もう 地球も回して夜を明けさせよう
その時みんなで手をつなぎはしゃいで 透明に輝く朝焼けを並んで見よう

今日は9月11日

北関東の豪雨。
取り残されたみなさんの救助にあたる自衛隊員の頑張りを見ていますと、
やはりこの若者たちを、
アメリカの覇権を巡る戦争に巻き込んではいけない、
彼らにそのための銃を持たせるのはあまりに不憫だという気持ちになります。

そして今日は9月11日です。
あの日マンハッタンにいて、
どうすることもできずに右往左往していた自分を振り返り、
ここ一年ほど連載小説を書いてきました。
現在、単行本に向けて仕上げの真っ最中です。
来年1月に新潮社より刊行される予定です。

それから、明後日13日(日曜日)午後4時より、
NHKのEテレにて、東北発未来塾「言葉のチカラ」の総集編が放映されます。
学生6人と「奥の細道」を逆に辿った旅でした。
5月の放送を見逃してしまったという方、
新ヴァージョンの編集ということですので、
もし良かったら、ボクらの旅を覗いてみて下さい。

それから、映画「あん」が
日本航空のすべての国際線で上映されることになりました。
10月と11月の2ヶ月、日本語と英語の吹き替えです。
海外に行かれる予定のある方は、ぜひご覧下さい。

あれだけの長雨でも、
雲が去ってしまえば抜けるような青空です。
花のまわりには、
どこに隠れていたの? と訊きたくなるような、
アゲハやクロアゲハ、モンキチョウが飛んでいます。
今、内外の環境がしんどいという方、
それでも生きていれば
透明な風が吹く日はきっときますよ。

ちいさな舞台挨拶

監督でも俳優でもなく、原作者で申し訳ないのですが、
明日(5日)ちいさな映画館で舞台挨拶します。
夏休み上映が終わって、いよいよセカンドラン。
これからは全国の、あまり大きくない映画館で「あん」が始まるよ。
まだ観てないなあ、という方、もし良かったらいらして下さいね。

明日ボクがすこし話をさせてもらうのは、
世田谷区の下高井戸シネマ(一回目の上映前、9時40分くらい)
江戸川区の船堀シネパル(一回目の上映後、12時くらい)です。

早起きして映画を観に行くと、一日が二倍になったような
お得な感じの土曜日になるよ、きっと。
世田谷へ行くなら、午後から高尾山もよし。
江戸川へ行くなら、帝釈天でお団子もよし。

母校で公演します!

朗読劇『あん』、早稲田大学大隈講堂での公演が決定しました。
10月24日(土曜日)午後4時半より。
学生、一般、問わず、あらゆるみなさんに講堂の門戸をあけます。
入場無料です。

今月の東村山公演は昼の部、夜の部ともに即完売しました。
ボクらの手もとにもチケットが一枚もありません。
この勢いで、早稲田での公演につなげたいと思います。

前半は、ハンセン病療養所でのボランティア活動をメインとする
早稲田学生サークル「橋」と、元患者森元美代治さんを交えてのシンポジウム。
そして中井貴惠さんに登場願い、フルで朗読劇『あん』をお聞かせいたします。
イベント名は、「明日に架ける橋」です。

現在、大隈講堂の小講堂での公演を予定していますが、
予約の人数によっては大講堂に変わります。
早稲田大学の下記アドレスより、ふるってお申し込み下さい。
明日に架ける橋〜朗読劇『あん』
http://www.waseda.jp/top/_import/30491
https://www.facebook.com/WasedaU
プロフィール
作家・歌手・明治学院大学国際学部教授

ドリアン助川

Author:ドリアン助川
物語をつづり、詩をうたう道化師です。

近刊
「寂しさから290円儲ける方法」(産業編集センター)
(2023年5月23日刊行予定)
「動物哲学物語」(集英社)
(2023年10月26日刊行予定)
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