秩父はいいけど哀しいな。

秩父のシンボル、武甲山。
セメントの原料とるために削られて、
こんな形になってしまった。
この山をどう思うか。
もちろん、この山が削られて、
セメントになってくれたお蔭で、
明治からのこの国の繁栄の一部が底支えされているわけだけれど、
なんつ−か、俺などは、
人間というものは傲慢だなあ、
もう本当にこの星は迷惑しているんじゃないかなあと、
割と本気で思ってしまうのです。
ライオンを殺して首を刎ねて、
「合法的だから」と主張するアメリカのハンターや、
今でも福島や栃木の汚染は深刻なのに、
国民の合意も得ずに原発再稼動しちゃう政治家や産業界や、
山ぼこぼこに壊したゴルフ場で「ナイスショット!」とか言ってる連中の、
根の部分というのが、
この山の形が象徴している何かと
どこかで結びついているような気がするのです。
といっても、
俺も生き物を食べてきたわけですし、
だいたい釣り師だったから、
魚をたくさん殺してきました。
セメントのお世話にもなっているしね。
思うことはね、
しかし、分を知るということだ。
必要以上に、何かを壊していないか。
それに、殺した魚の分だけ、
今度は産み育てなければならない。
そういう老後があってもいい。