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今月のできごと(10)

朗読劇「あん」の初演にお越しいただいたみなさん、
ありがとうございました。

みなさんからいただいたあの拍手の厚みのなかで、
朗読劇「あん」は無事に船出することができました。

小説の筋書きとはラストが違い、
たった二人の朗読者とギタリストのみで演じなければいけないこの舞台、
不安がなかったと言えばうそになります。
しかし、みなさんの集中力に乗せられ、
希有な朗読者である中井貴惠さんの才覚に支えられ、
「あんが生きている」
生命あふれる時間を創作できたのだと思います。

中井貴惠さん、ピクルス田村くん、製作スタッフともども、
ひとつの作品が産声をあげたことの感動に浸れました。
たくさんの人に励ましていただき、
初演を迎えられた舞台です。
心からお礼を申し上げます。

そして、小説と映画に続き、
この朗読劇もできる限り多くの港に立ち寄れるよう、
広い視野のなかで邁進していきたいと思います。
ありがとうございました。

今月のできごと(9)

誕生日を祝って下さった有志のみなさん、
ありがとうございました。

夜9時半からのスタートということで、
乾杯のあとすぐ帰られた方もいらっしゃいましたね。
お時間がない中、
お集まりいただいたことにまず感謝いたします。

みなさんからいただいた新しい鞄。
新しい物語を入れて、
世界に届けたいと思います。

本当に、ありがとう!

今月のできごと(7)

縮小上野さんと

北海道から帰ってきて、翌日は雨の鹿児島へ。
小説「あん」を書く際、
主人公をどういう人物にしようかと悶々としていた頃、
鹿屋の星塚敬愛園にいらっしゃる上野正子さんの手記
「人間回復の瞬間」を読み、
一人の少女像が立ち上がったのでした。

つまり、吉井徳江さんの精神的なモデルが正子さん。

念願叶い、正子さんや入所者のみなさんと地元鹿児島で
映画「あん」の鑑賞。
舞台挨拶もやらせてもらい、
正子さん始め、みなさんに御礼を言うことができました。

原作者、泣き顔でみっともないですね。

この日は自分の誕生日。
53歳。

なんだか・・・想像していなかった年齢になってきました。
プロフィール
作家・歌手・明治学院大学国際学部教授

ドリアン助川

Author:ドリアン助川
物語をつづり、詩をうたう道化師です。

ライブ・公演情報
2021年12月
24日&25日
『新宿の猫』
菊川なぁ〜じゅ
近刊
「水辺のブッダ」(小学館)
「新宿の猫」(ポプラ社)
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