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多摩川物語

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 読書の秋、ワインの秋ですね。
 
 コオロギの翅音を聴きながら、頁をめくる夜。

 来月5日に発売される『多摩川物語』(ポプラ文庫)。

 (書店に並ぶのは7日くらいからだと思います)

 見本が届いたので、みなさんにいち早く紹介いたしますね。


Amazon商品ページ


 表紙絵は、透明で、切なく煌めく多摩川の夕景。
 
 そして、未来へと通じる扉を前にしているような二人。
 
 この絵と挿画を描いて下さったのは、アーティスト四宮義俊さんです。
 


 既刊の短篇集『大幸運食堂』を文庫化したのが本書です。
 ただ、そのままではありません。本来は多摩川流域の物語ですので、
 今回はすべての物語に地名を入れ、リアルに緻密に書き直しました。
 終わり方が変わってしまった物語も2話あります。
 また、『大幸運食堂』では割愛された「水面の詩」が復活、ラストを飾っています。

 旧『大幸運食堂』からは、これまでに2話「花丼」と「明滅」が
 NHKラジオの『ラジオ文芸館』(毎週土曜日朝8時)に取り上げられ、
 朗読ドラマとなりました。そしてついに3話目、「本番スタート!」が、
 来週土曜日、11月1日の『ラジオ文芸館』に登場します。
 
 全8話のうち、3話もドラマ化していただき、本当にありがたいです。
 

 忙しい時間だと思いますが、もし良ければみなさんも聴かれてみて下さい。
 なんとなくではありますが、気持ちが新たになる短篇だと思います。

英文添削

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昨日まで「くしのはな」の代行シェフを三日間やらせてもらいました。
大鍋のあげさげで腰をやっちまうし、
小玉葱100個むきで指先ははれあがるし、
包丁であっちこっちスパスパ切るしで、まさに厨房は塩胡椒の飛び交う四角いリング!

でも、お越し下さったみなさんのお陰で、
素晴らしい休日となりました。
異常に忙しかったけれど、心身ともにすっきりした感じです。
ふだん使わない脳が刺激されたからかな。
こうなりゃ老後はビストロの親父かな。

ところで、先日のメリーゴーランドの馬からのメッセージ。
ある方が、ボクの英文ではあんまりだと思われたのか、
惚れ惚れする英文で翻訳し直して下さいました。
美しい英文です。
紹介しますので、うっとりして下さい。
写真は、十勝のばんえい競馬の厩舎で撮った本物の馬くんです。


あなたが私の背中を忘れてから、
どれだけの歳月が流れたのだろう。

元気でやってますか?

あの頃と同じように、
ここからはいつも輝く地平線が見えるよ。

もし迷っているなら
私の目を思い出して欲しい。

私には見える。
再び歩きだすあなたが。



How many years have slipped away

Since I fell from your mind.

I wonder how you are faring.

The shared sight of that shimmering
horizon still I see.

Look once more with those eyes
when lost.

Yet I know your first few steps
are certain.

馬の心

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あなたが私の背中を忘れてから、
どれだけの歳月が流れたのだろう。

元気でやってますか?

あの頃と同じように、
ここからはいつも輝く地平線が見えるよ。

もし迷っているなら
私の目を思い出して欲しい。

私には見える。
再び歩きだすあなたが。

How many years have passed,
Since I vanished from your mind?


Are you all right?

Still now ,
As those days of galloping with you,
I can always see the glittering horizon.

If you were lost now,
Call my eyes to your mind.

I can see you.
You will get back on your feet.

一段落

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二ヶ月かかった執筆作業が一段落し、
これからはCDのジャケットの絵を手がけたり、
サイトのリニューアルなどにようやく着手できます。
そこで、今朝の気分を詩のようなものにしました。
写真は浅草花屋敷で見かけた「よい子わるい子ふつうの子」です。

今日からは遊ぼうぜ。
たとえ仕事に難題を抱えていても、
その難題を遊ぼうぜ。
たとえ逆境のなかにいたとしても、
その逆境を遊ぼうぜ。

今日からは遊ぼうぜ。
人間なんだから、遊ぼうぜ。

From today
Enjoy yourself
Whatever may happen in your work
Enjoy your problems
Even though you are in adversity
Enjoy your days

From now on here
Enjoy yourself
You are a human being

         Durian Sukegawa

シェフをやります。

花丼

突然ですが、シェフをやります。
小説の執筆の途中ですが、シェフをやります。
サイトもリニューアルしなければいけないし、
ライブも控えているのにシェフをやります。

今月21日(火曜日)〜23日(木曜日)の3日間、ビストロ「くしのはな」の店主が旅行に出掛けている間、厨房をあずかることになりました。
インスタントシェフゆえ、ほんもののシェフのように冴えた腕があるわけではありませんが、一応、衛生責任者の資格(神奈川県)があり、製菓学校(洋菓子科)も出ているので、それなりのものは召し上がっていただけると思っています。

目玉は、写真の「花丼」の復活です。「花サラダ」「花のフリット」「小玉葱のアドリア海風」など野菜料理を中心に、あとは魚介でいくつかできればいいなと考えています。鶏料理もね。また、レアチーズケーキも特別につくります。これは個数限定になると思いますが。

シェフは俺、ウエイターはピクルス田村君です。
ということは・・・カンツオーネも出るかな。

3日間とも、18時〜21時 21時〜24時の完全予約制です。
食べたいなあ、飲みたいなあ、という方はお店に電話されて下さい。

ビストロ「くしのはな」
東京都調布市西つつじヶ丘3-25-1
TEL 042-480-6570
プロフィール
作家・歌手・明治学院大学国際学部教授

ドリアン助川

Author:ドリアン助川
物語をつづり、詩をうたう道化師です。

ライブ・公演情報
2021年12月
24日&25日
『新宿の猫』
菊川なぁ〜じゅ
近刊
「水辺のブッダ」(小学館)
「新宿の猫」(ポプラ社)
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