多摩川物語

読書の秋、ワインの秋ですね。
コオロギの翅音を聴きながら、頁をめくる夜。
来月5日に発売される『多摩川物語』(ポプラ文庫)。
(書店に並ぶのは7日くらいからだと思います)
見本が届いたので、みなさんにいち早く紹介いたしますね。
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表紙絵は、透明で、切なく煌めく多摩川の夕景。
そして、未来へと通じる扉を前にしているような二人。
この絵と挿画を描いて下さったのは、アーティスト四宮義俊さんです。
既刊の短篇集『大幸運食堂』を文庫化したのが本書です。
ただ、そのままではありません。本来は多摩川流域の物語ですので、
今回はすべての物語に地名を入れ、リアルに緻密に書き直しました。
終わり方が変わってしまった物語も2話あります。
また、『大幸運食堂』では割愛された「水面の詩」が復活、ラストを飾っています。
旧『大幸運食堂』からは、これまでに2話「花丼」と「明滅」が
NHKラジオの『ラジオ文芸館』(毎週土曜日朝8時)に取り上げられ、
朗読ドラマとなりました。そしてついに3話目、「本番スタート!」が、
来週土曜日、11月1日の『ラジオ文芸館』に登場します。
全8話のうち、3話もドラマ化していただき、本当にありがたいです。
忙しい時間だと思いますが、もし良ければみなさんも聴かれてみて下さい。
なんとなくではありますが、気持ちが新たになる短篇だと思います。