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これから学んでいきます。

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 うしろからゆっくり着いていくのもいいのだけれど、物語を書くにしろ、舞台で演じるにしろ、ネットというものがつながりの基本になりつつある今、どれどれ、前向きにものを考えてみようということになり、この秋、自分のオフィシャル・サイトを含めて大工事をするのです。環境をつくっていこうということですね。

 キーワードは、インターナショナルです。
 
 ボクはマックをずっと使っていて、サイトもドリームウイーバーというソフトで手作りです。
 ただ、これまでのやり方だと、アトリエでパソコンと向き合える時でないと更新ができません。

 仕事柄、旅をすることも多く、その時々の心象なり、酒なり、風景なりといったものを時間差を置かずに紹介していくためには、やはりブログが便利ですね。
 ただ、先んじてやられているみなさんのようには機能についてなにもわかっておらず、これからひとつずつ勉強していくところです。やはり、本やCDのアンソロジーなどもサイドで公開していきたいですし。

 さて、インターナショナルといえば、ボクのバイブルはこの本です。
 小田実さんの『何でも見てやろう』。
 フルブライト留学生としてハーバードで学び、そのあとたった200ドルで世界一周をするわけなんですが、高校生の頃、この本を1頁めくる度に、身体中が熱くなるような興奮を覚えたことを今でも忘れません。

 小田実さんは旅を終えられてからこの本を書かれたわけですが、ボクらは今、旅先から発信する時代のなかで生きています。そういう意味でブログも必要だったのです。でも、本当に、これから勉強・・・。

 ちなみに、来月11日に、9.11テロ体験も含めたニューヨーク談義を、SWITCHの地下でやりますが、ボクが興奮した『何でも見てやろう』の頁をちょっとだけ朗読しようかなと思っています。

 http://www.switch-store.net/hpgen/HPB/entries/16.html

 参加費:前売・当日 2500円(1ドリンク込)
 会場:Rainy Day Bookstore & Cafe
 東京都港区西麻布2-21-28 スイッチ・パブリッシングB1F

ブログを始めます。

アカボシゴマダラ


 今日からは、ここで日々のできごとをつづっていこうと思います。
 現実のできごともあれば、心象に吹く一陣の風を記すこともあります。

 昨夜少し飲み過ぎたため、午前中はほぼ夢のなかにいました。
 アトリエに向けて歩きだしたのは昼過ぎ。
 すると、道端の茂みの上でゆったりと羽撃いている蝶を見つけました。
 優雅な姿でした。

 アゲハ蝶ほどの大きさで、翅のゴマダラ模様と後部の赤が印象的です。
 蝶なりの情欲を感じさせる赤です。

 どこから来たの? 君、なにもの?

  i-phoneで撮り、アトリエについてからこの子の名前を探しにかかりました。
 ネット上で紹介されている蝶の写真を相当数見ましたよ。
 どうやら、アカボシゴマダラ、という蝶のようです。

 元は大陸の蝶。日本には奄美大島に亜種が存在するのみだったらしいのですが、
 マニアがゲリラ的に放ったものが関東一円でも繁殖し、
 今ではそう珍しくない蝶だそうです。

 在来種を駆逐する可能性があるのではないか、ということで、
 あまり喜ばれてはいない蝶でもあるそうです。

 でも、8月の終わりの光を浴びつつ、ふわりと降り立ったこの子には、
 自分がなぜここに存在するのかということは、
 意識のはるか外にある問題ですよね。

 これから産卵するのかな。

 少なくともボクの心は、このアカボシゴマダラさんによって、
 ほんのりとした色彩を得ました。


 
 
 

 
 
プロフィール
作家・歌手・明治学院大学国際学部教授

ドリアン助川

Author:ドリアン助川
物語をつづり、詩をうたう道化師です。

ライブ・公演情報
2021年12月
24日&25日
『新宿の猫』
菊川なぁ〜じゅ
近刊
「水辺のブッダ」(小学館)
「新宿の猫」(ポプラ社)
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