fc2ブログ

単行本『寂しさから290円儲ける方法』

290円装画縮小

『寂しさから290円儲ける方法』(産業編集センター)の見本が届きました。
5月23日、単行本として発売されます。

豪徳寺、城ヶ崎、池袋、神戸高架下、三宅島、小布施、ニューヨーク、イーハトーブ・・・
ライトな苦悩をめぐる旅と食の短編集です。

2年にわたりウェブで発表してきましたが、主役が「麦わらさん」に変わり、すべての物語を改稿しました。まったく新しい展開になった話もあります。

麦わらさん、これだけ働いてなぜ290円しか利益を求めないのか。
その理由がわかる未公開の第11話がラストにきます。
いったい、どこでだれの相手をするのでしょう?

装画は、「動物哲学童話」でコンビを組ませてもらっている版画家の溝上幾久子さん。
溝上さんの魔法により、絵においても麦わらさんに命が宿りました。
語らずとも、語りかけてくるような背中ですね。

『寂しさから290円儲ける方法』第10話 奈良・ならまち(後編)

『寂しさから290円儲ける方法』、この第10話「奈良・ならまち後編」をもってお開きとなります。ご愛読、ありがとうございました。

これまでウェブで公開してきましたのはパイロット版ですので、新たにあれこれ書き直し、来年、一冊の本として旅立たせます。

なによりも、なぜ290円なのか。
その理由を記した最終章をまだ発表していません。
ニャン太さんもいなくなり、新しい「おたすけ料理人」の登場となります。
この秋〜冬のブラッシュアップ作業が楽しみです。


https://note.com/monvoyage/n/nee50d061cc7a?magazine_key=m24342d2bac23

「動物哲学童話」おひらき!

IMG_20221021_0001_NEW.jpg

世界一過酷だと言われるコウテイペンギンの産卵と子育て。
月刊誌『青春と読書』(集英社)で連載の機会をいただいた『動物哲学童話』。おひらきの第20話は、コウテイペンギンの物語です。

20ヶ月にわたり、版画家の溝上幾久子さんが並走してくださいました。
計20(本当は21)種の動物(鳥類も含む)を、銅版画で新たにに生み出してくださったのです。毎回、溝上さんのダイナミックな作品を拝見するのがとてもとても楽しみでした。

このシリーズ中、哲学者の名はあまり出てきません。でも、必ず一人の哲学者の思想が隠れているのです。今回は、V.E.フランクルでした。

これまで『動物哲学童話』を読んでくださった皆さん、ありがとうございました。作品はブラッシュアップし、哲学者の秘密を語るあとがきもつけて、来年に刊行させていただく予定です。

ただ、まだ、日本と南米(南極)の動物の物語を書いたのみです。
今後どういう形であれ、世界の動物と哲学者を絡め、作品数を増やしていきたいと思っています。

『あん』と『カラスのジョンソン』

あんとジョンソン(縮小)

インドネシア語版『あん』と、フランス語版文庫『カラスのジョンソン』が同時発売されました。
国境も民族も超え、一人でも多くの読者の皆さんに届きますように。

『寂しさから290円儲ける方法』第10話 奈良・ならまち(前編)

甘いものが避けられがちな時代。
和菓子に未来はないのか?

つかみどころがない苦悩の主が現れ、ニャン太さん、初めて敗北を覚悟します。

『寂しさから290円儲ける方法』第10話前編、舞台は「奈良・ならまち」です。

https://note.com/monvoyage/n/nfb890a2477fc
プロフィール
作家・歌手・明治学院大学国際学部教授

ドリアン助川

Author:ドリアン助川
物語をつづり、詩をうたう道化師です。

近刊
「寂しさから290円儲ける方法」(産業編集センター)
(2023年5月23日刊行予定)
「動物哲学物語」(集英社)
(2023年10月26日刊行予定)
検索フォーム
最新記事
カテゴリ
最新コメント
月別アーカイブ