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新宿の猫

新宿の猫2

四年ぶりの書き下ろし小説『新宿の猫』(ポプラ社)の装丁が決まりました。
来年1月10日頃の発売です。

以下、版元の紹介文です。

構成作家の卵である「ボク」は明日の見えない闇の中でもがいていた。
そんなある夜、ぶらりと入った新宿の小さな居酒屋で、野良猫をかわいがる「夢ちゃん」という女性店員に会う。
客には無愛想だが不思議な優しさを秘めた夢ちゃんに「ボク」は次第に惹かれていく。
二人は猫についての秘密を分け合い、大切な約束をするのだが・・・。
生きづらさを抱えた命が伝え合う、名もなき星のような物語。

表紙画は映画「君の名は。」の四宮義俊さん。
装丁は『あん』の緒方修一さん。
四宮さんが同じく表紙画を描いてくださった文庫本『多摩川物語』は先週、増刷が決まりました。

『線量計と奥の細道』刊行記念 神保町編

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今週日曜日の9月9日午後3時より
神保町のブックハウスカフェにて
『線量計と奥の細道』(幻戯書房)刊行記念のトークショーを行います。

2012~2016の奥の細道の風景をお届けするとともに、
旅人として、考える現象として、またこの星を感じる者として
いくばくかの話をさせてもらいます。
お酒と肴の話も少々。サイン会もあります。

会場 ブックハウスカフェ2階 入場料1500円
千代田区神保町2-5 北沢ビル
03-6261-6177
book@bookhousecafe.jp

新刊『線量計と奥の細道』

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奥の細道の大半を自転車で走り抜けた旅日記、
『線量計と奥の細道』(幻戯書房)、いよいよ明日発売です。

2012年の8月から11月にかけて、
奥の細道の全行程を、空間線量を測りながら旅しました。
福島第一原発の事故により、日本各地がどれくらい被曝したのか、
自転車のペダルを漕ぎながら計測して回ったのです。

元禄二年に松尾芭蕉と河合曽良が歩いた道は、
東京から始まり、埼玉、栃木、福島、宮城、岩手、山形、秋田、新潟、富山、
石川、福井、滋賀、岐阜へと続く約2000キロです。

この中には、原発事故の直接の被害を受けた場所もあれば、
原発銀座と呼ばれるエリアも含まれています。
そこで出会う人々との意見交換が、この旅日記のひとつの生命となっています。

原発反対と唱えることは簡単ですが、
実際にそこで暮らさなければいけない皆さんに会うと、
旅は徐々に逡巡や懊悩を背負い始めました。
しかしやはり、ゆっくりとした人力の旅だからこそ気付くことも多いのです。

芭蕉の時代との地形の比較を試みれば、
活発に揺れ動く日本列島の特異性が見えてきます。

また、原発が生み出す剰余利益のために地方が耐えるという構造が浮かび上がってくることもあり、
この本の刊行に踏み切る結論にいたりました。

2012年の旅の日記とともに、
その後2016年までの定点観測の結果も記しています。
除染によって線量はどう変化したのか、
その汚染土はどこに隠されたのか、
風景はどう変わったのか、
線量が逆に上がった場所はどこなのか、
自分なりに調べた結果を記しています。

ただ、ガチガチの原発本ではありません。
被曝の現実に出会いながらも、
この国で生きるとはどういうことなのか、
ペダルを漕ぎながら考え続けた思索日記(あるいは酒日記)こそが
根幹になっている本です。

出すかどうか、悩んだんだわ、ずいぶん。

写真点数が67点と多いため、
値段も2200円(税別)と少々高めですが、
お手にとっていただけると幸いです。

『あん』ついにアラビア語訳です。

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『あん』のアラビア語版の表紙が届きました。
徳江さん、千太郎、ワカナちゃん、ついにイスラム圏への旅立ちです。(出版社はレバノンよ)

カラスのジョンソン 再びの飛行

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10年前に絶版となった『カラスのジョンソン』が、
改訂版として刊行されました。ポプラ文庫です。

なぜ、10年間の沈黙を破り、今あらためて書き直したものを上梓するのか。

端的に言ってしまえば、この物語がフランスでの三冊目の翻訳書として選ばれたからです。
『あん』『ピンザの島』に続くフランス語での刊行です。
その受け皿として、日本でももう一度読んでもらえるチャンスが欲しい。
そう願ったのです。

カラスと少年の物語だと言ってしまえばそれまでですが、
社会的に弱い立場にある者の精一杯の声をボクは書き上げたつもりです。

駆除されていくカラスの巣。
カラスが苦手だ、嫌いだ、という人からすれば当然の行為に映るかもしれません。
でも、ボクはあくまでも比喩としてそのシーンを書いています。

シリア難民やパレスチナの人々が置かれた立場や、ヘイトの対象になっている皆さん。
我が心は、彼らのそばにあります。

そうそう。10年早く『万引き家族』を書いているのもこの『カラスのジョンソン』です。
書店にも並び始めました。
復活したジョンソン、ぜひ読んでいただきたい一冊です。
プロフィール

ドリアン助川

Author:ドリアン助川
物語をつづり、詩をうたう道化師です。

ライブ・公演情報
2018年12月4日(火)
ディナーショー
麹町「晴ればーる」(完売しました)
12月22日(土)
ワンマンライブ
Eggman Tokyo east
近刊
「カラスのジョンソン」(ポプラ文庫)
「星の王子さま」(皓星社)
「バカボンのパパと読む老子」(角川文庫)
「バカボンのパパと読む老子 実践編」(角川文庫)
「海の子」(ポプラ文庫)
「ピンザの島」(ポプラ文庫)
「坂道 〜Les Pentes〜」(ポニーキャニオン)
「あなたという国 ニューヨーク・サン・ソウル」(新潮社)
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