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『線量計と奥の細道』刊行記念 神保町編

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今週日曜日の9月9日午後3時より
神保町のブックハウスカフェにて
『線量計と奥の細道』(幻戯書房)刊行記念のトークショーを行います。

2012~2016の奥の細道の風景をお届けするとともに、
旅人として、考える現象として、またこの星を感じる者として
いくばくかの話をさせてもらいます。
お酒と肴の話も少々。サイン会もあります。

会場 ブックハウスカフェ2階 入場料1500円
千代田区神保町2-5 北沢ビル
03-6261-6177
book@bookhousecafe.jp

新刊『線量計と奥の細道』

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奥の細道の大半を自転車で走り抜けた旅日記、
『線量計と奥の細道』(幻戯書房)、いよいよ明日発売です。

2012年の8月から11月にかけて、
奥の細道の全行程を、空間線量を測りながら旅しました。
福島第一原発の事故により、日本各地がどれくらい被曝したのか、
自転車のペダルを漕ぎながら計測して回ったのです。

元禄二年に松尾芭蕉と河合曽良が歩いた道は、
東京から始まり、埼玉、栃木、福島、宮城、岩手、山形、秋田、新潟、富山、
石川、福井、滋賀、岐阜へと続く約2000キロです。

この中には、原発事故の直接の被害を受けた場所もあれば、
原発銀座と呼ばれるエリアも含まれています。
そこで出会う人々との意見交換が、この旅日記のひとつの生命となっています。

原発反対と唱えることは簡単ですが、
実際にそこで暮らさなければいけない皆さんに会うと、
旅は徐々に逡巡や懊悩を背負い始めました。
しかしやはり、ゆっくりとした人力の旅だからこそ気付くことも多いのです。

芭蕉の時代との地形の比較を試みれば、
活発に揺れ動く日本列島の特異性が見えてきます。

また、原発が生み出す剰余利益のために地方が耐えるという構造が浮かび上がってくることもあり、
この本の刊行に踏み切る結論にいたりました。

2012年の旅の日記とともに、
その後2016年までの定点観測の結果も記しています。
除染によって線量はどう変化したのか、
その汚染土はどこに隠されたのか、
風景はどう変わったのか、
線量が逆に上がった場所はどこなのか、
自分なりに調べた結果を記しています。

ただ、ガチガチの原発本ではありません。
被曝の現実に出会いながらも、
この国で生きるとはどういうことなのか、
ペダルを漕ぎながら考え続けた思索日記(あるいは酒日記)こそが
根幹になっている本です。

出すかどうか、悩んだんだわ、ずいぶん。

写真点数が67点と多いため、
値段も2200円(税別)と少々高めですが、
お手にとっていただけると幸いです。

『あん』ついにアラビア語訳です。

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『あん』のアラビア語版の表紙が届きました。
徳江さん、千太郎、ワカナちゃん、ついにイスラム圏への旅立ちです。(出版社はレバノンよ)

カラスのジョンソン 再びの飛行

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10年前に絶版となった『カラスのジョンソン』が、
改訂版として刊行されました。ポプラ文庫です。

なぜ、10年間の沈黙を破り、今あらためて書き直したものを上梓するのか。

端的に言ってしまえば、この物語がフランスでの三冊目の翻訳書として選ばれたからです。
『あん』『ピンザの島』に続くフランス語での刊行です。
その受け皿として、日本でももう一度読んでもらえるチャンスが欲しい。
そう願ったのです。

カラスと少年の物語だと言ってしまえばそれまでですが、
社会的に弱い立場にある者の精一杯の声をボクは書き上げたつもりです。

駆除されていくカラスの巣。
カラスが苦手だ、嫌いだ、という人からすれば当然の行為に映るかもしれません。
でも、ボクはあくまでも比喩としてそのシーンを書いています。

シリア難民やパレスチナの人々が置かれた立場や、ヘイトの対象になっている皆さん。
我が心は、彼らのそばにあります。

そうそう。10年早く『万引き家族』を書いているのもこの『カラスのジョンソン』です。
書店にも並び始めました。
復活したジョンソン、ぜひ読んでいただきたい一冊です。

10歳への哲学入門書

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小学校高学年から中学生あたりに呼びかけた人生相談の本
『10歳の質問箱』(小学館)の新装開店版
『続・10歳の質問箱 なやみちゃん、絶対絶命』(小学館)が重版され、
好評発売中です。

自分はその年齢だった頃、どんなことに悩んだろう?
幾百もの悩みを、日本ペンクラブの作家陣が過去の自分と向かい合いながら吐露し、
それに対して同じく作家陣が今の心で答えるという形になっています。

人は見た目がいちばんだと思います。そう思うのはいけませんか。
とくべつな理由がないのにすごくさびしい気持ちになるのはなぜですか。
差別はいけないという先生がえこひいきをします。どうしたらいいですか。
おっぱいを想像するだけで窒息しそうになります。ぼくはへんたいですか。
なぜ人を殺してはいけないのですか。

などなど、たくさんの悩みに、
浅田次郎さん、森絵都さん、あさのあつこさん、中島京子さん、松原秀行さん、今話題の貴乃花光司さんなど、ボクも含めて44人の作家たち(親方含む)が答えています。

10歳のお子さんには正直、ちょっと難しい内容だと思います。
でも、大人のボクらが読んでも得るところ、発見する概念が多々ある本だと思います。
子どもから大人まで、哲学の入門書としておすすめです。

ペンクラブ「子どもの本」委員長として、前書きも書かせてもらいました。
どうぞご一読下さい。
プロフィール

ドリアン助川

Author:ドリアン助川
物語をつづり、詩をうたう道化師です。

ライブ・公演情報
2018年9月29日(土)
朗読部ライブ
Eggman Tokyo East
近刊
「カラスのジョンソン」(ポプラ文庫)
「星の王子さま」(皓星社)
「バカボンのパパと読む老子」(角川文庫)
「バカボンのパパと読む老子 実践編」(角川文庫)
「海の子」(ポプラ文庫)
「ピンザの島」(ポプラ文庫)
「坂道 〜Les Pentes〜」(ポニーキャニオン)
「あなたという国 ニューヨーク・サン・ソウル」(新潮社)
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