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多摩川物語

 tamagawa-monogatari.jpg

 読書の秋、ワインの秋ですね。
 
 コオロギの翅音を聴きながら、頁をめくる夜。

 来月5日に発売される『多摩川物語』(ポプラ文庫)。

 (書店に並ぶのは7日くらいからだと思います)

 見本が届いたので、みなさんにいち早く紹介いたしますね。


Amazon商品ページ


 表紙絵は、透明で、切なく煌めく多摩川の夕景。
 
 そして、未来へと通じる扉を前にしているような二人。
 
 この絵と挿画を描いて下さったのは、アーティスト四宮義俊さんです。
 


 既刊の短篇集『大幸運食堂』を文庫化したのが本書です。
 ただ、そのままではありません。本来は多摩川流域の物語ですので、
 今回はすべての物語に地名を入れ、リアルに緻密に書き直しました。
 終わり方が変わってしまった物語も2話あります。
 また、『大幸運食堂』では割愛された「水面の詩」が復活、ラストを飾っています。

 旧『大幸運食堂』からは、これまでに2話「花丼」と「明滅」が
 NHKラジオの『ラジオ文芸館』(毎週土曜日朝8時)に取り上げられ、
 朗読ドラマとなりました。そしてついに3話目、「本番スタート!」が、
 来週土曜日、11月1日の『ラジオ文芸館』に登場します。
 
 全8話のうち、3話もドラマ化していただき、本当にありがたいです。
 

 忙しい時間だと思いますが、もし良ければみなさんも聴かれてみて下さい。
 なんとなくではありますが、気持ちが新たになる短篇だと思います。

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絵すごいですね。
表紙いいなぁ。と思って買う人達もきっといるでしょうね。
もちろんファンの方々や、タイトルとか。
ドリアンさんの本面白いです。
はまったのは、ゲロリン。超読み時間あっというま。
ゆっくりも、メキシコ人は。
超面白く。
しかしあんなに分厚いメキシコ人は、本当に読んでいて想像力が、なんというか。頭に浮かんできます。
吸い込まれるように、面白く進みました。
作家さんも、すごいですね。

捨てがたく捨てられず

前身の『大幸運食堂』は
大切な大切な 愛読書でもありました
あの 手触りのよさ
捨てがたいですが
今度の 装丁も
捨てられぬ
より 肌身に近いものに なりますように

No title

東横線にも多摩川という駅がありすぐそばに土手がありますが、ずっととことこ歩いて行くと、物語の舞台に辿り着くのかしら....。読むのが楽しみです!

ラジオ文芸館

この番組は毎週聞いています。
今度の土曜日はよけい楽しみです!

この前。スーパーに行ったら。
食用の菊の花が売ってました。
矢口高雄先生の、釣り吉三平がパックに描かれてました。
見たら。ドリアンと思ってしまいました。

買いました

Amazonで買おうと思っていたのですが、今日、駅前の本屋さんに並んでいるのを見つけて、早速買いました。ポプラ文庫のコーナーの、一番目立つところに置いてありました。

No title

拝読いたしました!すごくよかった......。どのひともどの風景も、すべてに温度があるみたいで。映画をみているみたいでした。わたしが知ってる多摩川は、和泉多摩川あたりなのですが、きっと物語の舞台のあたりと、それほどはかわらない風景なのかなあ。と、イメージしながら読みました。ほんとに、どのお話も素敵です。感動すると、こころにどしりときて、しばらくはぼうっとしてしまいますね。切なくも幸福な読書体験をありがとうございました。

No title

購入いたしました!表紙の絵もとても素敵ですね。
大幸運食堂との違いも楽しみながら読んでいます。
全部すきなのですが特に「花丼」が大好きです!
プロフィール
作家・歌手・明治学院大学国際学部教授

ドリアン助川

Author:ドリアン助川
物語をつづり、詩をうたう道化師です。

ライブ・公演情報
2021年12月
24日&25日
『新宿の猫』
菊川なぁ〜じゅ
近刊
「水辺のブッダ」(小学館)
「新宿の猫」(ポプラ社)
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