旭川で会いましょう。

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厳寒の旭川で、あべ弘士さん(絵本作家)、俵万智さん(歌人)とともに、
児童書と動物にまつわる楽しいイベントを開きます。

フォーラム「子どもたちの未来、子どもの本の未来」
〜児童文学作家は動物たちに何を託してきたか?〜

(以下はポスターの挨拶文です)
 絵本や童話のなかで、動物たちはまるで人間のように振る舞います。心と言葉と、ユーモラスな行動をもって。でも、プーさんと本当のクマは違います。王子さまに友情を教えるキツネも、うなぎを届けてくれるごんぎつねもおそらくいません。哀しみから星になるまで飛び続けるヨダカもいないはずです。

 それなのになぜ、童話作家たちは動物たちを登場させてきたのでしょう。なぜ、人間と人間の物語ではなく、動物が必要になったのでしょう。大人が読む物語では、動物たちが消えてしまうのはなぜなのでしょう。

 作家が動物たちに託したものは、子どもたちに語りたい何かを秘めているはずです。それが何なのかを、絵本作家のあべ弘士さん、歌人の俵万智さんと私の三人で語ります。

 また、けんぶち絵本の里大賞を受賞した絵本『クロコダイルとイルカ』(文ドリアン助川・画あべ弘士)を背景いっぱいに映して、三人で朗読にも挑戦します。子どもたちの未来と楽しみと動物でいっぱいの時間になりそうです。
           
                          日本ペンクラブ「子どもの本」委員会委員長 ドリアン助川

日時 2018年2月3日(土) 15時〜17時
会場 旭川市市民活動交流センター CoCoDeホール
(旭川市宮前1条3丁目3-30 電話0166-74-4151)
参加費 1000円

申込先 メールで日本ペンクラブまでどうぞ。タイトルを「子どもたちの未来」とし、本文に、氏名、年齢、電話番号をお書き下さい。
送付先 secretariat03@japanpen.or.jp
問い合わせ) 日本ペンクラブ 電話03-5614-5391

あけましておめでとうございます。

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みなさん、あけましておめでとうございます。
2018年、1月1日、午前7時、多摩川の初日の出です。
この暁光が、みなさんとボクの僥倖にもつながりますように。
一日一日、生きている感じで生きていきたいと思います。

東北おんば訳 石川啄木のうた

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やや長きキスを交して別れ来し
深夜の街の
遠き火事かな (啄木)

とっぐりど 唇(くぢびる)合ァせで別(わが)れで来たぁ
夜中の街(まぢ)の
遠い火事(かず)みでァだなぁ (おんば訳)


はたらけど
はたらけど猶わが生活楽にならざり
ぢつと手を見る (啄木)

稼せぇでも
稼せぇでも なんぼ稼せぇでも楽(らぐ)になんねァ
じィっと 手っこ見っぺ (おんば訳)


ある朝のかなしき夢のさめぎはに
鼻に入り来し
味噌を煮る香よ (啄木)

ある朝ま 嫌(や)んた夢見だ起ぎがげに
鼻さ入ァつた、
味噌汁(おづげ)のにおいっこ (おんば訳)

昨年いっしょに朗読会をやっていただいた詩人の新井高子さんが
『東北おんば訳 石川啄木のうた』(未来社)を編まれました。
新井さんは震災をきっかけに、詩にもなにかできないかと考え、
岩手県大船渡市の仮設住宅集会室や総合福祉センターを会場に
地元のみなさんと啄木訳のプロジェクトを立ち上げます。
そして計9回の催しを経て、啄木の歌百首のおんば訳を仕上げます。

大船渡で「おんば」と呼ばれる高齢の女性たちが、土地の言葉とリズムで表した啄木の世界。

思うにボクらは、この一人の魂でさえ、ミルフィーユのように無数に重なり合う幽かな意識の連合体です。文字を選び、並べ、表わすという行為は、そこにひとつの輪郭をこしらえる作業です。
くっきりとしている。鮮やかです。だから伝えることもできるのですが、文字は行間の海から飛び出した氷山のようなもので、書かれていない気配にこそ、秘められた息吹があるものです。

ハンセン病のことを勉強しても『あん』は書けませんでした。実際に元患者さんに会い、療養所に何度も足を運ぶことで、活字の背後に隠れていた気配がものを語り始めたのです。

同じことで、啄木の歌を知って、わかったような気分になっていた自分が、おんばたちの言葉とその肉感的なオノマトペに触れたことで、揺れ動く意識としての啄木、三陸の大津波の地へ旅をして涙を流した少年から始まる「果てなき彷徨」が、文字と文字の間の白い雲の間から湧いて出てくるのです。

啄木についての簡潔なエッセイも胸にしみます。穏やかなお正月にお似合いの一冊です。

『クロコダイルの恋』やります。

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久々に『クロコダイルの恋』の舞台をやります。
来年1月21日(日曜日)、愛知県犬山市の南部公民館です。
午後1時半開演、入場無料です。

犬山市の戌年記念事業として行われる
「広げよう! つなげよう! 人と動物の絆 WE LOVE PET」というイベントの一環です。
パネルディスカッション中心のこのイベントは、午前11時より午後5時まで。
獣医師のみなさんも勢揃いで、ペットの相談コーナーなども充実していますので、
犬猫のみならず、広く動物に興味がある方、いっしょに暮らしていて何か悩み事があるという方、
ぜひいらして下さい。そしてボクらの舞台を堪能して下さい。

『クロコダイルの恋』は、ボクとピクルス田村のユニット『アルルカン・ヴォイス・シアター』の定番中の定番の演目です。けんぶち絵本の里大賞を受賞した絵本『クロコダイルとイルカ』より、あべ弘士さんの原画を背景に投影しながら、語りと歌のステージをお届けします。

ここ数年は、小説『あん』にまつわる講演を依頼されることが多いのですが、本当はこんなメイクをして歌うのが、アルルカンであるボクの本領です。
1月21日、待ってまーす。

問い合わせ先)犬山動物総合医療センター office@iagmc.net

早稲田最後の朗読劇『あん』を見逃さないで。

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朗読劇『あん』と映画『あん』を早稲田大学の大隈講堂にて、2本立て上演いたします。
2018年1月28日(日曜・世界ハンセン病デー)、午後1時半開場、2時半開演。

第1部 午後2時半〜3時
中国のハンセン病隔離村に青春のすべてを捧げてきた原田遼太郎さん
(NPO-家JIA-事務局長)を迎えてお話を伺います。

第2部 午後3時15分〜4時45分
中井貴惠さんと朗読劇『あん』(ギター ピクルス田村)

第3部 午後5時〜7時
映画『あん』上映

その後、ロビーでのサイン会となります。
またこの日は、世界のハンセン病患者の現実を撮り続けてきたフォトグラファー富永夏子さんの写真展を大隈講堂ロビーにて開催いたします。

ありがとう。早稲田大学。3年続いたイベントです。これが早稲田大学での『あん』最終公演となります。

チラシの裏に載せてもらったボクの気持ちをここでも伝えさせて下さい。

『生きることの普遍的な意味を、ハンセン病の元患者の人生を通じて描こう。この決意から始まった創作の旅は、彷徨の歳月の果てに、全部で十一のパターンの物語を生み出した。だから、小説も映画も朗読劇も『あん』はみな少しずつ違っている。その少しの違いが大きな意味を持つ。終わり方もすべて異なる。

 多くの読者を得るにいたった小説『あん』。
カンヌ国際映画祭のオープニングフィルムになり、全世界を魅了するにいたった映画『あん』。原作者と朗読の第一人者による生の舞台であり、なおかつ元患者さんから、これが本当の自分たちの気持ちを表わしていますと言われた朗読劇『あん』。これらが一同に会するのだから、早稲田の杜での『あん』の祭典は長い旅路の頂点となろう。

 大隈講堂での『あん』の公演は、これが最後となる。朗読劇と映画の前に、中国のハンセン病隔離村に一身を捧げてきた原田燎太郎さんを迎えられるのはひとつの象徴的なできごとだ。
 朗読劇『あん』、映画『あん』、そして原田さんのトーク。ぜひ堪能していただきたい』
 
チケットは、オンザフィールド http://otf-webshop.com tel 050-5525-1493(平日11時〜18時)
またはイープラス http://eplus.jp/ までどうぞ。
プロフィール

ドリアン助川

Author:ドリアン助川
物語をつづり、詩をうたう道化師です。

ライブ・公演情報
2018年1月28日(日)
朗読劇『あん』
早稲田大学大隈講堂
近刊
「星の王子さま」(皓星社)
「バカボンのパパと読む老子」(角川文庫)
「バカボンのパパと読む老子 実践編」(角川文庫)
「海の子」(ポプラ文庫)
「ピンザの島」(ポプラ文庫)
「坂道 〜Les Pentes〜」(ポニーキャニオン)
「あなたという国 ニューヨーク・サン・ソウル」(新潮社)
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